くらし 世界に誇れる「5つの魅力」~日本最大の海事都市~
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- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県今治市
- 広報紙名 : 広報いまばり 2025年7月号
■瀬戸内の世界都市
ーIMABARIー
1.海運・造船・舶用工業が集積する日本最大の海事都市
2.高品質で世界を魅了する今治タオル
3.海と島をつなぐ絶景のしまなみ海道
4.丹下健三氏など著名建築家による建築群
5.地域と共に挑戦を続けるFC今治
今治市は、平成の大合併によって12の市町村が一つになり、多彩な地域資源が結び合って、唯一無二の魅力を生み出しました。
今治が持つ力を次の世代へとつなぎながら、夢を持って「瀬戸内の世界都市」を目指していく。その一歩として、今回は「日本最大の海事都市・今治」に焦点をあて、紹介します。
◇日本最大の海事都市・今治とは
今治市は、全国でも類を見ない「海事産業」が集まるまちです。
海事産業とは、船の運航を担う「海運業」、船を造る「造船業」、そして船に使われる機械や部品などを造る「舶用工業」のこと。これらの産業が一つのまちにこれほど集まっている例は、国内外を見渡してもほとんどありません。
合併によって、これまで市町村ごとに点在していた海事関連の企業が、今治市という一つの地域にまとまりました。その結果、「生産量」や「集積度」等が日本一となり、「日本最大の海事都市・今治」と呼ばれるようになりました。中でも、「今治オーナー」と呼ばれる外航船主の存在は世界的に知られており、北欧・香港・ピレウス(ギリシャ)と並ぶ世界四大船主ともいわれています。そこに全国屈指の造船所群が加わることで、今治はまさに“海と共に生きるまち”として、世界にも誇れる海事都市へと進化を遂げてきました。
◇造船
船舶建造隻数国内シェア約20%
造船事業者数市内14社
用途に合わせさまざまな種類、大きさの船を建造
◇舶用
舶用機器関連企業数約160社
◇海運
今治オーナーが国内外航船約30%所有
今治市内航海運事業者数約150社
これからの20年を見据え、「海事都市・今治」の将来像と、その実現に向けた取り組みの方向性をまとめた『今治海事都市発展ビジョン』を令和7年に策定しました。
このビジョンを指針に、これまで海事産業を支えてきた企業に加え、新たな担い手とも連携しながら、「海事エコシステム(=海に関わるさまざまな活動がつながり、広がっていく仕組み)」の構築を目指しています。
また、愛媛大学工学部に「海事産業特別コース」が新設(令和8年4月)され、その拠点として市内に「サテライト」を開設することが正式に発表されました。
今治には、世界中から多様な人や技術が集まり、新しい交流やアイデアが生まれています。海や船をより身近に感じ、今治に誇りを持てる「瀬戸内の世界都市」を目指して、未来に向けたまちづくりを進めていきます。
~未来へつなぐ「海のまち」今治へ~