くらし 地域おこし協力隊によるよそもん通信第71号

よそもん通信とは、固定概念なくまちの魅力に気付くことができる地域おこし協力隊を「よそもん」と置き換え、その活動内容を町民の方々に広く知ってもらうためのものです。

■私たちの越知での新生活 メメット(農業振興)
農業振興ミッションのゼイテンリ・ムスタファ・メメットです。
私が日本へ来たのは今から10年程前で、雪深い青森県で妻と養鶏業の生活から始まりました。真冬の大雪での生活は私にとってチャレンジでありました。今度は温暖な越知町での新たな生活ができたことは素晴らしいことです。
私たち夫婦は健康的な生活への関心から、美しい山と川に囲まれた日当たりの良い越知町の山椒栽培のことを知りました。
移住してまだ5カ月目ですが、最初の1カ月は山椒の収穫を手伝い、暑くて作業後は川にダイブして涼んでいました。
その後、四万十町の学校では、3カ月、農業の基礎を学ぶにあたり、私の日本語レベルが乏しいことから日本語で書かれた農業のテキストを読むことは困難でもありました。授業中はスマートフォンのグーグルレンズの翻訳機の使用許可をいただいたり、私が英語で記入した日々のレポート提出も、学校側は柔軟に対応してくださいました。
11月からは、町内のショウガ収穫の手伝いをし、肉体労働後は、やはり暑さを感じるので、川で涼みに仁淀川沿いを歩いていたら、こんな生き物を発見しました!
この写真の中に、雑草と同化し、敵から身を守ろうとしている、サンカククチバという蛾(ガ)がいます。どこにいるか分かりますか。
これから私たちは越知町のことをもっと知り、自分たちで山椒栽培をやりたいですが、農地探しなど先には課題が待っています。
山椒を栽培できる場所、情報をお持ちしています。

■高知県の先進農業に触れて ともこ(農業振興)
農業振興ミッションのゼイテンリともこです。
8月から、四万十町にある農業担い手育成センターで3カ月、農業の基礎学習を受けてきました。施設野菜を主とし、所得向上に向け、炭酸ガス施用装置や、環境モニタリングシステム導入など先進技術を積極的に取り入れていました。また、高知県はショウガ、ニラ、ナス、ミョウガ、シシトウ、ユズ、ブンタンの生産量が全国一であることも学びました。
さまざまな農作物の学習をし、研修生たちが、栽培した野菜はJAなどに出荷されるため、研修中とはいえ、日々気を抜かずに取り組んでいました。
病害虫対策では、農薬散布以外にも土壌消毒、フェロモン利用、害虫を食す捕食性天敵を呼び寄せるためのソルゴー栽培設置や、目合いの細かいネットで害虫の侵入を防ぐこと、さまざまな防除活用法があることを学びました。
また、トラクターや管理機を使用し、実際に畝(うね)づくり体験をしました。雨で湿った重たい土のコンディションの悪さに苦戦しました。
先生の中には、農家さんもおり、教科書にはない、実体験に基づいたお話が聞け、とても参考になりました。
県内の各市町村から、10代、20代の実家が農業の跡継ぎとして始める方や、前職は会社員、料理人から転身し新規就農される仲間たちと共に、夏場のハウス内が40度ぐらいまで上がる中一緒に作業をし、懇親会など交流の機会を持つこともできました。