- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県北九州市小倉南区
- 広報紙名 : 北九州市政だより 小倉南区版 こくら南 令和7年12月15日号
「高台に水を引いた男」
今から約450年前の戦国時代、高津尾地区は周囲を川に囲まれた高台に位置していたため、田畑へ水を引くことができず、貧しい暮らしが続いていました。そこで、村の森長(もりおさ)(現在の町内会長)を務めていた若者・心吉は、用水路を築くことを決意します。心吉の熱意が村人たちの協力を呼び、さらに命を賭ける覚悟を示すことで、取水する場所を管轄する森長からも了解を取り付けることに成功しました。こうして心吉は、限られた道具しかなかった時代に、十年もの歳月をかけて用水路を完成させました。
しかし、約束の日には水が村まで届かず、期待に応えられなかった心吉は磔の刑となり、命を落とすことになります。村人たちは深い悲しみに包まれました。ところがその直後、大雨により川の水位が上がり、水は水路を伝って高津尾の村まで流れ込んだのです。
心吉と村人たちが築いた用水路は、今もなお高津尾の田畑を潤し続けています。この歴史を伝えるため、中谷地区まちづくり協議会などが、心吉を主人公とした紙芝居動画「高台に水を引いた男」を制作しました。地域の歴史や文化に親しむ機会として、中央図書館や小倉南図書館にも配布されています。子どもから大人まで楽しめる、郷土に息づく物語にぜひ触れてみてください。
問合せ:両谷市民センター
【電話】093-451-1138
