くらし 令和7年度の予算決まる 久留米が実り、久留米が進む

令和7年度の予算が、3月26日に市議会で可決されました。「安心・安全のまち」「活力のあるまち」「活(い)き活(い)き生活・活躍できる共生のまち」の視点でまちづくりを進めます。予算の概要と主な取り組みを報告します

■実りあるまちへ
令和7年度一般会計予算は、これまでの取り組みの成果が実り、久留米のまちづくりを進める予算を組みました。予算総額は1593億円で、前年度から8.8%増加しました。
歳入のうち、市税は市民税や固定資産税額が伸びて7%増。地方交付税は7.2%増加する見込みです。歳出は、社会保障やインフラの維持にかかる費用が増えるとともに、物価や賃金高騰の影響を受け、あらゆる経費が膨らんでいます。また、次期上津クリーンセンターの整備など市民生活に欠かせない大規模事業の経費も計上しています。
このほか、国民健康保険などの特別会計として総額1098億円、水道・下水道事業にかかる企業会計として264億円を計上しています。

◆一般会計
一般会計予算:1,593億円

■安心・安全のまち
災害への備えやインフラ整備などを進めます

◆安心して避難できる環境の整備
◇地域独自運営避難所の設置支援《新》
350万円
自治会や校区コミュニティ組織などに対し、地域が独自に開設する避難所の設置や準備などを支援

◇福祉避難所の環境整備《新》
400万円
災害時に医療的ケアが必要な人などが安心して避難できるよう、総合福祉会館の環境を整備

◆浸水対策・災害復旧
◇そよ風ホールの災害復旧《新》
2,202万円
被災した建物の復旧と水防対策の設計を行い、令和8年度以降に工事着手

◇みんなで流域治水!
1,256万円
企業・市民・行政の協働で排水路などをしゅんせつ

◆日常生活を安全に
◇老朽インフラや学校施設などの安全対策
10億1,493万円
道路や河川、公園、学校施設の安全対策を推進

■活力のあるまち
産業の付加価値やまちの魅力を高めます

◆地域の核の整備
◇スマートICの事業推進 1億9,560万円
久留米ICと広川ICの間に(仮称)久留米南スマートインターチェンジを設置

◇中心市街地の再整備
13億5,727万円
JR久留米駅前の再開発や西鉄久留米駅周辺の再整備

◆まちの魅力の向上
◇文化センター園内バリアフリー整備《新》
1億41万円
スロープの設置や園路の舗装

◇宿泊施設魅力向上支援事業費補助金《新》
1,200万円
宿泊施設の設備投資や生産性向上の取り組みを支援

◆産業・農業の成長支援
◇中小企業成長経営支援事業《新》
980万円
事業者を対象に、外部のプロ人材による伴走支援を実施

◇遊休農地再生事業《新》
1,000万円
認定農業者などが新たに取得・賃借した遊休農地の再生にかかる経費の一部を支援

■活き活き共生のまち
子育てや教育、健康など暮らしを豊かにします

◆こどもまんなか社会の実現
◇こども誰でも通園制度先行実施《新》
1,072万円
保護者が働いていなくても一定時間内で、子どもを保育所などに預けられる制度。来年1月から3園で先行実施

◇給食支援事業
4億2,533万円(3月補正含む)
学校や保育所などの給食費の一部を支援

◇日本語サポートが必要な子どもへの支援
1,832万円
支援コーディネーターの配置や、日本語学習アプリを導入

◆安心の教育環境整備
◇小学校水泳授業民間プール活用事業《新》
1,776万円
本年度は6校で民間プールを活用し、水泳の授業を実施

◇不登校への総合的支援
9,716万円
ICTを活用した学習支援や児童支援サポーターの配置、フリースクール利用開始費用を助成

◆シニアの暮らしを支援
◇認知症の早期発見《新》
1,223万円
認知機能の検査やトレーニングを実施

◇認知症カフェ
604万円
認知症の人や家族が過ごせる場所を支援

◇帯状疱疹(ほうしん)ワクチン接種補助《新》
4,838万円
接種費用を一部補助し、自己負担額を軽減

◆市民活動の促進
◇市民活動・多様な資金調達応援事業《新》
230万円
研修プログラム作成や伴走支援、民間資金を活用した新たな仕組みづくり

■その他政策
◆商業活性化事業
1億5,600万円
商工団体が発行するプレミアム商品券に対する補助

■令和7年度の取り組みを詳しく
安心して住み続けられるまちづくりのための取り組みを、市ホームページで紹介しています
・子どもの文化芸術体験
・こども・若者の居場所
・若者向け創業支援
・イベント開催支援
・空き家リフォーム補助
・競輪場の再整備

◎「令和7年度予算のポイント」はこちら
※QRコードは本紙P.4をご覧ください。

問い合わせ先:財政課
【電話】0942-30-9117
【FAX】0942-30-9703