- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県久留米市
- 広報紙名 : 広報くるめ 令和7年6月1日号
9月28日(日)、久留米シティプラザで「第九のきせきin久留米」コンサートを開催。
ベートーヴェンの「第九」をさまざまな人々がともに演奏し、曲に込められた「喜び」を分かち合います。コンサートに出演する「サイン隊」を募集しています
■手歌で奏でる音楽
みなさんは「手歌(しゅか)」を知っていますか。
手歌は、手話を基調に表情や指の動き、全身の動きなどを組み合わせて歌の世界を表現するもの。歌詞に登場する情景を手話で表現したり、歌のメロディーに合わせて動きをつけたりします。
今回、手歌で「第九」第四楽章「歓喜の歌」の演奏に参加するのは「ホワイトハンドコーラスNIPPON(ニッポン)」。ろう者、難聴、全盲、弱視、車いすユーザーを含む全ての子どもに開かれたインクルーシブな(※)合唱団です。手歌を使う「サイン隊」と、声で歌う「声隊」がピアノや市民グループ「久留米第九を歌う会」の有志による合唱と共演します。
100年以上前に一般の日本人が初めて「第九」を聞いた久留米の地に喜びの歌が響きます。
※障害の有無や国籍、年齢、性別などに関係なく、誰もが平等に社会参加できる状態を目指すこと
■サイン隊を募集
今回のコンサートで手歌パートを担う「サイン隊」を募集しています。手話が初めての人も大丈夫。8月と9月にワークショップを開催。みんなで練習して「第九」をつくります。まずは7月の説明会で手歌を体験してみましょう。
どんな人でも音楽を楽しみ、表現できることを体感し、「喜び」を分かち合えるコンサートです。
◎コンサート当日は、会場内で写真展も開催します。光るライトを入れた手袋を着用したホワイトハンドコーラスNIPPONのメンバーが「第九」を表現。写真家・田頭真理子さんが撮影した光の軌跡の作品を展示します。
■みんなで音楽を創りましょう
ホワイトハンドコーラスNIPPON 芸術監督
コロンえりかさん
ホワイトハンドコーラスは、白い手袋を使って、手話と表情、視覚表現のパートを入れ、聞こえる人もろう者もみんなで音楽を創る新しいコーラスのカタチです。
今回、久留米で私たちが挑戦するのは、耳が聞こえないながら、圧倒的な喜びと人のつながりを楽譜に残したベートーヴェン作曲交響曲第9番です。久留米の歴史ともゆかりの深い作品です。あなたも一緒に舞台で「第九」を表現しませんか?音楽をやったことがない人も、舞台にたったことがない人も大歓迎です!すべての練習には手話通訳者がいて、ろう者も聴者も加わります。久留米から新しい歴史をつくりましょう!
■言葉の伝え方が違っても みんなで楽しめる音楽
聴覚障害児通所施設「かいじゅうの森」
待鳥千颯さん、吉開果乃子さん、待鳥薫さん
私たち3人は音の聞こえ方に違いがあり、言葉の伝え方がそれぞれ違います。けれども、私たちは小さい頃からとても仲良し。今回、3人で一緒に「サイン隊」に応募し、「第九」に参加します。同じ目標に向かってみんなで練習することや、楽器の演奏を間近に感じられること、手話で歌を表現できることが楽しみです。手話の面白さをもっと多くの人に知ってもらえたらうれしいです
■公演情報
日時:9月28日(日) 14時開演(13時30分開場)
会場:久留米シティプラザ ザ・グランドホール
◇チケット情報
料金:一般1,000円、中学生以下500円
販売開始:7月12日(土)10時~ シティプラザ総合受付、Web(ウェブ)で販売
◇鑑賞サポート
手話通訳、要約筆記、車いす席を用意
■手歌を体験してみよう―「第九のきせきin久留米」事前説明会開催
コロンえりかさんと、ろう者俳優の井崎哲也さんが、映像や実演を交えて「手歌」を紹介。実際に手歌の体験も。コンサートにサイン隊として出演してみたい人や手話や手歌に興味がある人など、気軽に参加してみてください
日時:7月26日(土) 10時~12時
会場:久留米シティプラザ 中会議室
対象:小学4年生以上
定員:60人・先着順
申込締め切り:7月25日(金)
申込方法:(1)氏名、(2)年齢・学校名(学生のみ)、(3)保護者氏名(未成年のみ)、(4)住所、(5)メールアドレス、(6)電話番号、(7)応募動機を書いてWeb、郵送、シティプラザ総合受付で申し込み
郵送先:〒830-0031 久留米市六ツ門町8の1
問い合わせ先:久留米シティプラザ
【電話】0942-36-3000
【FAX】0942-36-3087