くらし 大雨に備えるための心構え(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県直方市
- 広報紙名 : 市報のおがた 令和7年6月1日号
水害への備えを
梅雨時期を迎え、長雨や大雨、豪雨による水害や土砂災害が発生しやすくなります。こうした災害は防げなくても、被害を軽減することはできます。そのため災害対応の事前準備を心がけておくことが大切です。
■大雨に備えるための心構え
[1]ハザードマップで自宅周辺の状況確認
風水害に備えるにあたり、事前に自宅周辺の危険箇所や避難場所、避難経路を確認することが大切です。
●洪水浸水想定区域・家屋倒壊等氾濫想定区域
洪水浸水想定区域とは、河川の氾濫により自宅等の浸水が想定される区域。家屋倒壊等氾濫想定区域とは、想定最大規模の降雨による洪水時に家屋の流失・倒壊をもたらす恐れがある区域。
●土砂災害警戒区域・特別警戒区域
土砂災害警戒区域・特別警戒区域とは、がけ崩れや土石流、地滑り等の土砂災害が発生する恐れがある区域。ハザードマップでは、福岡県が指定した「急傾斜地の崩壊」と「土石流」の土砂災害警戒区域・特別警戒区域を掲載しています。
Web版ハザードマップ
直方市防災ブック
※詳細は本紙をご覧ください。
ハザードマップがお手元にない場合は、市庁舎3階防災・地域安全課でも配布しています。
[2]情報を得るための手段の確保
●防災アプリ「ふくおか防災ナビ・まもるくん」
福岡県が防災情報をいち早く知らせるため、独自の防災アプリを配信。アプリ内の「マイエリア」を「直方市」に設定することで市が発令している避難情報や避難所の開設状況を確認できます。また、ご自身や家族等の安否情報の登録・確認ができます。
●直方市公式LINE
災害時は避難情報の受信ツールとして活用できます。LINEのトーク画面が、災害画面に変わります。また、避難情報が更新され次第、トーク画面に配信されます。
●緊急速報「災害時情報共有プラットフォーム」
災害時の情報共有を目的とした「災害時情報共有プラットフォーム」を運用しています。災害時に必要な情報をリアルタイムで確認できます。
避難所の開設状況
市内の被害状況や交通規制の情報
市内各所の水位
※詳細は本紙をご覧ください。
●テレビのデータ放送(dボタン)
テレビ番組視聴中にリモコンの「dボタン」を押すと、最新の気象情報や河川の水位情報、自治体から発令される避難情報等がデータ放送で確認できます。
●ちょっくラジオ(86.1MHz)
コミュニティFM局「ちょっくラジオ」(86.1メガヘルツ)でも、避難情報等が発信されます。
●インターネット検索
・キキクル(危険度分布・雨雲の動き等)
大雨による災害発生の危険度の高まりを地図上で確認できます。
・川の防災情報
河川の水位や河川カメラの画像を確認できます。
[3]適切な避難行動を知る
自分が居る場所の危険性や周囲の浸水状況等に応じて避難を判断します。
避難とは「難」を「避」けること。安全な場所にいる人は避難場所等に行く必要はありません。
●在宅避難
ハザードマップで想定される浸水の深さ等、在宅避難が可能な条件を確認した上で、水が引くまでの備えがあり、自宅にとどまること。
●立ち退き避難
災害の危険から身を守るために市が指定した避難所や安全な場所にある親戚・知人宅、ホテル等へ避難すること。
※避難所に避難する場合は、自分の食料や必要な物資を持参してください。
●緊急安全確保
既に周辺で災害が発生している場合等、立ち退き避難がかえって命に危険を及ぼしかねない場合に自宅の上の階に移動したり、崖から離れた部屋に移動すること。
[4]非常持ち出し品や備蓄品を準備・点検する
災害が発生してから準備をするのではなく、日頃から、災害に備えて「非常持ち出し品」や「備蓄品」を準備しましょう。「非常持ち出し品」は避難時に個人が最低限必要なものをリュックサック等に入れて、すぐに持ち出せるように準備しましょう。「備蓄品」は家族構成に応じて生活必需品を最低でも3日分(できれば7日分)備蓄しましょう。備蓄には、ローリングストック法を活用して食品の無駄をなくしましょう。
●ローリングストック法
普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つための方法。
[5]警戒レベルと取るべき行動を再確認
洪水や土砂災害の危険が高まった場合等、市から避難情報を発令します。警戒レベル3の「高齢者等避難」が出たら危険な場所にいる高齢の人等は早めに避難してください。警戒レベル4の「避難指示」までには危険な場所から全員が必ず避難してください。