くらし 知って得する 知って安心! 知っ得!(1)

◆介護の困りごと編
家族や身近な人の「ちょっとした気がかり」を抱えていても、どこに相談すればよいのか迷うことはありませんか。
日常の中でふと抱く「ちょっとした気がかり」は、多くの方が経験しているはずです。しかし、そのままにしてしまうと、不安は少しずつ大きくなり、気付いた時には自分1人、また家族だけでは対応が難しい状況に発展していることがあります。そんな時に頼っていただきたいのが高齢者相談支援センター(以下「センター」と略称)です。

◇出口が見えない時に
センターは市内の中学校区に設置された「高齢者の総合的な相談窓口」として、介護・医療・生活・権利擁護など幅広い相談に応じています。「介護保険の相談をするところ」といったイメージを持たれがちですが、実際はそれだけにとどまりません。高齢者本人はもちろん、家族や地域の方、民生委員や自治会など、どなたからの相談でも受け付けています。
高齢期に起こる変化は、人によって様々です。体力の低下や病気だけではなく、人間関係、家族との距離感、生活環境の変化、経済的な不安など、複数の問題が重なって起こることもあります。例えば、
・最近、母が同じ話を何度もする。認知症?
・父が介護サービスを嫌がる。どう勧めたらいい?
・高齢の親を1人にして仕事に行くのが不安。でも施設に入るほどでも…。
・近所の高齢者が郵便物を溜めているけど、本人には言いづらい。
・介護が続いて家族が疲れ切っている。
これらは、センターに寄せられる相談のごく一部。「こんなこと相談してもいいの?」「迷惑じゃないの?」と躊躇する方もいますが、どれも立派な相談内容です。むしろ、「どうすればいいのか分からない段階」こそ、連絡がほしいタイミングです。

◇専門職のチーム
センターには保健師または看護師(介護予防や認知症の相談、病院とのつなぎ役)、社会福祉士(生活支援や福祉制度、権利擁護など幅広い相談に対応)、主任ケアマネージャー(介護保険制度やサービス調整のエキスパート)、を中心とした専門スタッフが常駐しています。
一つの相談に対して、必要な視点を持つ職員がチームで関わり、状況に応じて課題を整理したり、必要な支援につないだりします。「どの制度を使うのがいいか」「今すぐ必要ではなくても、将来に備えるために何をしておけばいいか」など、個別の状況に合わせて一緒に考えていきます。

「父の物忘れや閉じこもりがちなところが気になります。」
訪問し、生活の様子などを本人からヒアリング。認知症予防の教室や活動型デイサービスなどを紹介しました。必要であれば、認知症専門の医療機関も紹介できる旨を伝えました。(保健師・看護師)

「離れて暮らしている病気がちな母の一人暮らしが心配です。」
訪問し、生活の様子などを本人からヒアリング。とびうめネットの登録や緊急通報システムの紹介、民生委員や地域の方に見守りをお願いしました。(社会福祉士)

「母が入院し、介護が必要と言われました。」
入院の状況をヒアリング。介護認定の手続きなどを含め、市役所と調整を行いました。介護認定後は本人の生活様式に合わせたケアプランを作成しました。(ケアマネージャー)

◇ネットで調べる
仕事・家事・育児と介護が同時期に重なる「ダブルケア・トリプルケア」の世代は、インターネットでの検索やオンラインサービスの利用にも慣れている方が多く、「とりあえずネットで調べれば、大体のことは分かる」という方もいるかもしれません。
そんな方は「けあプロ・navi」というサイトが便利。このサイトは、行橋市内の介護事業所の情報や医療機関・歯科・薬局の情報、地域の集いの場、生活支援に関する民間サービスの情報などを地図や分類別で検索することができます。
「通えるデイサービスを知りたい」「実家の近くの見守り拠点を探したい」「退院後に使えそうなサービスは…」など、家族が離れて暮らしていても情報を簡単に確認できます。デジタルに強い世代であれば「必要な情報を事前に調べて気になることはセンターに相談する」といった効果的な使い方も可能です。

ネット情報だけでは判断が難しい細かいポイントは、センターに相談すれば「その家庭に合った支援」を一緒に整理できます。デジタルの利便性と専門職による相談の安心。この2つを上手く組み合わせられることを知っておくことは、決して損ではありません。

◇CHECK
「ケアプロ・navi」には複数の検索機能があります。必要な「サービスから検索する」ほか、自宅近くにある事業所を地図上で確認できる「地図・住所から探す」、入所施設などの待機人数を確認できる「空き情報から探す」などがあります。自身の優先順位に合わせ、組み合わせて活用してみてください。