- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県大野城市
- 広報紙名 : 広報「大野城」 令和7年11月15日号
■大野城心のふるさと館のおすすめ(23)
◇地域の宝!牛頸用水路
市内には、牛頸の北田井堰から上大利の三兼池を通り、春日市の池の頭池まで続く、全長約2.8kmの用水路があります。この用水路は、「牛頸用水路」と呼ばれ、地域の農業に重要な役割を果たしています。
江戸時代、白木原、上大利、春日の3つの村では近くの川の水が、村の田畑よりも低い位置を流れ、水不足に悩まされていました。米の収穫が不安定で、藩に税金(米)を納めることに苦労していた問題を解決するため、牛頸用水路が作られました。
弘化年間(1845年頃)に御笠郡の大庄屋・高原美徳と白木原村の庄屋・森山庄平が用水路の掘削を始めました。その後、藩の改革で工事が中断しましたが、明治10年(1877)に森山庄平の息子で白木原村の村長であった森山庄太によって工事が再開され、森山庄太と多くの人々の努力によってその年の2月に完成させました。
牛頸の北田井堰から三兼池までの高低差はわずか23mほどでしたが、池をトンネルや溝でつなぐことで、水を流す仕組みを作りました。
水は、秋の彼岸(9月の秋分の日の前後)から春の彼岸(3月の春分の日の前後)の間に取水され、三兼池や途中の池に蓄えられました。
こうして水の心配がいらなくなった白木原、上大利、春日の3つの村では、田んぼを広げ、米をたくさん収穫できるようになりました。
心のふるさと館では、10月4日(土)から牛頸用水路の歴史や用水路の建設に大きく貢献した森山庄太さんを紹介する展示を行っています。
◇牛頸用水路展 米の収穫量がふえた!
開催日:11月30日(日)まで
問い合わせ先:心のふるさと館文化財担当
【電話】558-2209
