健康 みんなで安心〔健康かすや21通信〕

■口の健康と糖尿病 6月4日〜10日は「歯と口の健康週間」です
歯周病と糖尿病、一見して関係ないように思われますが、この2つの疾患が実は密接に関わっていることがわかってきています。

◇歯周病って?10人中、7〜8人は歯周病
歯と歯ぐきの間にたまったプラーク(歯垢)にすみつく「歯周病菌」によって歯ぐきに炎症が起こる感染症です。重症化すると歯が抜け落ち、二度と元には戻りません。さらに、歯周病菌や炎症物質が歯ぐきの血管から血流にのって全身をまわり、さまざまな病気を引き起こします。

◇糖尿病って?
血液中の「糖」の濃度が慢性的に高くなる病気です。食べ物を消化吸収することによりできる糖は「インスリン」というホルモンにより細胞に取り込まれ、体を動かすエネルギーとなります。しかし、食べ過ぎや運動不足により糖が増えすぎたり、インスリンがうまく働かなくなったりすることで、血管にあふれた糖が血管を傷つけ、さまざまな合併症を引き起こします。

◇歯周病と糖尿病がつくる悪循環
歯周病菌の悪さは口の中だけにとどまりません。歯ぐきの炎症や進行した虫歯は血管への入口のようなもので歯ぐきから血管内に入り込んで炎症を起こし、さまざまな悪影響をおよぼします。同様に血管へのダメージをあたえる糖尿病は、歯周組織の血管へも影響を与えて糖尿病を促進させます。2つの病気は互いに影響しあって悪循環を生み出してしまうのです。

◇口の健康と糖尿病予防・改善のために
・かかりつけの歯科医をもつ
・定期的に歯科検(健)診、健康診断を受ける
(歯科検診は3か月に1回、健康診断は年に1回がおすすめです)
・生活習慣を見直す
・禁煙に取り組む
(喫煙者は非喫煙者と比べて、約3~4倍も歯周病になりやすいです)

『歯みがきで 丈夫な体の 基礎づくり』
いつまでもおいしいものを食べて健やかな生活を送るためにも生活習慣の改善とともに、お口の健康にも目を向けてみましょう。

問い合わせ:粕屋町健康づくり課(健康センター)
【電話】938-0258