- 発行日 :
- 自治体名 : 佐賀県唐津市
- 広報紙名 : 市報からつ 令和7年12月号(Vol.251)
◆「唐津の記念物」(44)〜唐津の史跡・名勝・天然記念物〜
▽双水柴山古墳群(そうずいしばやまこふんぐん)(市史跡)
双水柴山古墳群は唐津市双水の丘きゅうりょう陵上に立地しています。近い位置にある久里双水古墳や双水迫遺跡(そうずいさこいせき)からは、近い時期の古墳や集落跡が見つかっていて、当古墳群と深い関係性があることが想定されます。発掘調査は、県道浜玉相知線の道路工事に伴い行われ、1~4号墳が見つかっています。
2号墳は全長が35m程度の小型の前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)で、古墳時代前期前半代に造られています。主体部は木棺(もっかん)です。3号墳は全長15~20mの方ほう墳ふんで、主体部は板石を組み合わせた石棺(せっかん)です。1号墳は前方後円墳もしくは円墳(えんぷん)と方墳の2基と思われ、全長は20~30mです。主体部は初期の横穴式石室(よこあなしきせきしつ)と板石を組み合わせた石棺が見つかっています。1号墳と3号墳が造られた時期は、古墳時代前期後半代~中期前半代です。4号墳は小型の古墳の一部が調査されています。双水柴山古墳群はさまざまな形の墳丘と主体部が見つかっていて、古墳時代前期~中期にかけての古墳の変遷を知ることができる貴重な古墳群として、唐津市の史跡に指定され、一部移築も含め現地に保存されています。
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