文化 郷土の文化財

■遺跡余話『少し残念な文様…』

図(1)と(2)は、宮ノ前北遺跡(木須町)から出土した縄文式土器の文様を『拓本(たくほん)』という方法で写し取ったものです。図(1)を見てみると、線で囲まれた中に、小さな点が並んでいる文様があります。
この文様は、土器の表面に縄を転がしてつけたもので、縄文式土器の由来にもなっています。文様をつける縄は、何本かの細い繊維をより合わせて作るのですが、左右どちらにひねるのか、また、何回より合わせるのかで、文様が変ってきます。
図(1)の土器は、瀬戸内海周辺から伊万里に持ち込まれた、ほかの地域の土器です。
伊万里に住んでいた縄文人は、この土器を見て「きれいだな。自分でも作ってみたい」と思い立ち、地元で作る土器と同じ粘土を使って作ったものが、図(2)です。
よく見ると縄の文様が少し変です。文様をつける縄の作り方が分からなかったみたいで、より合わせないまま、縄を押し付けただけの少し残念な文様になってしまいました。きれいなものに憧れるのは、いまも昔も変わりませんね。※詳細は、本紙をご覧ください。

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