文化 [エイブルの木 2025 10月号 No.233]床の間コーナー

◆『田澤義鋪(たざわよしはる)展 ~義鋪のことば、義鋪へのことば~』
10月1日(水)~12月25日(木)
青年団活動や政治教育者として活躍した田澤義鋪(1885~1944)について紹介します。
義鋪は、鹿島最後の藩主 鍋島直彬(なおよし)に仕えた父の義陳(よしつら)から厳しい教育を受け、第五高等学校(熊本)、東京帝国大学へ進学、その後は静岡県安部郡の郡長に任命されます。義鋪は青年を集めて講習会を開き、地域の担い手を育てようとしました。それが青年団の結成につながり、明治神宮の杜の造営へと展開していきます。協調会の常務理事などを歴任するなかで、社会問題を解決するには国民への教育が大事だと考えた義鋪は、生涯を通して講演や執筆に取り組みました。
今回は、青年たちへ贈った扁額や色紙など『義鋪のことば』、義鋪を慕っていた安積得也(あずみとくや)が田澤記念館開館時に贈った詩など『義鋪へのことば』を紹介します。義鋪の精神や人柄が広く影響を与え、多くの人から慕われていたことがうかがえます。