- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県
- 広報紙名 : 熊本県広報紙「県からのたより」 令和7年秋号
素晴らしい自然と豊富な水資源に恵まれ、多様な農林畜水産物と豊かな食文化を誇る熊本。県では、そのポテンシャルを最大限活用し、農林畜水産物の高付加価値化や販路拡大を推進し、「食のみやこ熊本県」の創造に向けて取り組みを進めています。
■熊本は全国でも有数の農業県!
熊本は、令和5年の農業産出額が全国5位、生産農業所得額が全国2位と、日本トップクラスの農業県です。
熊本の農林畜水産物は、豊富さとバランスの良さを強みとして、全国各地に流通しており、日本の食を支える重要な役割を担っています。
農業産出額:全国5位(R5年:3,757億円)
生産農業所得額:全国2位(R5年:1,554億円)
6次産業関連販売金額:全国3位(R5年:889億円)
農林畜水産物の輸出額:過去最高(R6年:151億円)
■熊本が全国に誇る主な農林畜水産物
○全国1位
トマト
生産量132.6千t(R5年)
○全国1位
すいか
生産量46.5千t(R5年)
○全国1位
不知火類(デコポン※)
生産量16.2千t(R4年)
※JA熊本果実連登録商標
○全国2位
くり
生産量1.6千t(R6年)
○全国2位
まだい(養殖)
生産量9.3千t(R5年)
○全国3位
乾しいたけ
生産量186t(R5年)
○全国3位
生乳
生産量256千t(R6年)
○全国4位
肉用牛
飼育頭数134千頭(R6年)
■熊本発のブランド
県産品の高付加価値化と産地間競争力の強化に向けて、戦略的な産地ブランド化を進めています。
◇ゆうべに(いちご)
▽上品な甘みと酸味
熊本の「熊」、果実の紅色から「べに」で「ゆうべに」と名付けられ、今年で誕生から10周年を迎える。濃い紅色で粒が大きく、甘さと酸味のバランスが絶妙なのが特徴。
◇くまもとあか牛(褐毛和種)
▽余分な脂肪が少ないヘルシーな赤身
日本の和牛4品種の1つで、国内肉用牛のうち0.6%と希少な牛。黒毛和牛に比べてうまみを感じさせる遊離アミノ酸が多く、甘みを担うグリコーゲンも豊富。
◇球磨焼酎
▽芳醇な香りと深いコク
日本に4つしかない産地呼称が認められた本格焼酎ブランド。清流球磨川がもたらす美しい水と豊かな大地で育てられた米から造る極上の本格焼酎。500年もの間、受け継がれ、27の蔵元が伝統の製法と多彩な味を守り続けています。
《産地の近さが、「おいしい」につながる。身近にある熊本の食材を、楽しみながらいただく。》
熊本は、野菜や肉、魚など、たくさんの食材に恵まれています。私たちは、小さい頃から当たり前のように味わえていますが、産地が近い=それだけ新鮮な食材が身近に手に入るということです。
食材の美味しさは、鮮度の良さがとても重要で、県内外からお越しいただくお客様の反応を見るたびに、熊本の食材の素晴らしさを日々実感しています。新鮮で質も高く、豊富な県産食材を、まずは気軽に手に取り、料理を楽しんでいただくことが、食べる人はもちろん、地域の生産者の方々のつくる喜びや誇りにもつながっていくのではと思います
本田広之シェフ 花小町(熊本市北区)
創業20年、郊外にありながら県内外に多くのファンを持つ地域共存レストランで、生産者と共に熊本の食材と食文化に寄り添った土地独自の料理を発信している。