- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県熊本市
- 広報紙名 : くまもと市政だより 2025年6月号 Vol.926
◆ハカタスジシマドジョウ
現在(げんざい)は来場者(らいじょうしゃ)が見(み)ることはできませんが、昨年度(さくねんど)からドジョウの一種(いっしゅ)ハカタスジシマドジョウの飼育(しいく)をしています。本種(ほんしゅ)は福岡県(ふくおかけん)のごく限(かぎ)られた河川(かせん)にのみ生息(せいそく)し、環境省(かんきょうしょう)第(だい)4次(じ)レッドリストでは絶滅危惧(ぜつめつきぐ)IA類(るい)に分類(ぶんるい)されている希少(きしょう)なドジョウです。
平成(へいせい)31年(ねん)に国内希少野生動植物種(こくないきしょうやせいどうしょくぶつしゅ)に指定(してい)され、「生息域外保全(せいそくいきがいほぜん)」を目的(もくてき)とした技術開発(ぎじゅつかいはつ)や繁殖(はんしょく)が進(すす)められています。「生息域外保全(せいそくいきがいほぜん)」とは、絶滅(ぜつめつ)のおそれがある生(い)き物(も)のを安全(あんぜん)な施設内(しせつない)に保護(ほご)して繁殖(はんしょく)し、絶滅(ぜつめつ)を回避(かいひ)しようとする取(と)り組(く)みのことです。河川改修(かせんかいしゅう)などによって本種(ほんしゅ)の生息地(せいそくち)は急速(きゅうそく)に消失(しょうしつ)しており、危機的(ききてき)な状況(じょうきょう)にあります。しかし、生息地(せいそくち)を保護(ほご)することは簡単(かんたん)ではないため、先(さき)に生(い)き物(もの)を保護(ほご)し、増(ふ)やして自然(しぜん)に戻(もど)す「野生復帰(やせいふっき) 」を最終的(さいしゅうてき)な目標(もくひょう)に取(と)り組(く)んでいます。
水辺(みずべ)のインフォメーションセンターでは江津湖(えずこ)で見(み) れる水生生物(すいせいせいぶつ)の展示(てんじ)を行(おこな)っています。特(とく)にタナゴの仲間(なかま)のニッポンバラタナゴ、セボシタビラは絶滅(ぜつめつ)が心配(しんぱい)されている種(しゅ)です。ぜひ当園(とうえん)に足(あし)を運(はこ)んでいただき、絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)に対(たい)する取(と)り組(く)みを知(し)っていただければと思(おも)います。
診療教育班(しんりょうきょういくはん)