くらし 150年前の歴史を読み解く やまが紅茶をどうぞ!(2)

平成15年より自社有機栽培茶園で試行錯誤を繰り返して、当時の山鹿の紅茶を再現し、平成20年に「やまが復刻紅茶」の販売を始めた、藤本製茶の藤本邦夫さんに紅茶を復活させた経緯を聞きました。

■紅茶を作ろうと思ったきっかけは?
私がお茶の生産を始めたころは、一番茶が主流で二番茶は作業が夏場でもあり販売金額も少なかったため、製造するお茶屋さんが減ってきていました。そこで地域のお茶屋さんのために何かできないかと調べている時に、紅茶の発祥が山鹿であることを知り、山鹿の紅茶を復刻しようと考えました。紅茶は緑茶よりも付加価値が付くので、販売価格も上がり、収入にもつながると思いました。また、何より山鹿を訪れる人に紅茶を通して当時の街並みを表現したいという思いがありました。

■紅茶の復刻に取り組んでいる時に苦労したことはありましたか?
紅茶の製造には発酵が不可欠です。九州各県の生産者を訪ねるなど製造法を研究しました。その上で、どのくらい発酵することでよりおいしい紅茶を製造できるか試行錯誤しながら約5年間データを取り続けました。発酵の時間が重要ですが、発酵するための室内の温度や湿度、風の当て方などのデータを取りました。現在では室温30度程度で風を当てながら発酵していますが、見極めは製造する人によって多少異なります。お茶屋さん同士で情報交換をしながら、山鹿の紅茶を製造しています。

■今後どのようにして山鹿の紅茶を広めていきたいですか?
紅茶を飲まない人、山鹿の紅茶を知らない人に、日本の紅茶のルーツは山鹿にあったことを知ってもらい、やまが復刻紅茶を飲んでいただきたいと思います。ここ数年で紅茶にフルーツやハーブなどで香り付けしたフレーバーティーが販売されるようになり、若い人も紅茶を飲む人が増えてきていると思います。緑茶や紅茶の魅力を知っていただくための「山鹿茶ムリエ」講座も行っていますので、歴史を知るとともに、まろやかで渋みが少ない山鹿の紅茶を皆さんぜひ飲んでください。

○緑茶と紅茶の製造の違い
同じ茶葉から製造しますが、最大の違いは発酵度合いで、緑茶は不発酵茶(酸化させない)、紅茶は完全発酵茶(最後まで酸化させる)という加工方法の違いがあり、これが色、香り、味、の違いを生みます。緑茶は渋みと旨味があり、紅茶はコクと香りが特徴です。

■「山鹿茶(サ)ムリエ」講座受講生募集 山鹿市茶業振興協議会
市の特産品である「茶」の魅力を再確認してもらうことと、身近に感じてもらうことを目的に「山鹿『茶(サ)』ムリエ」講座を開講します。
お茶や紅茶の歴史や効能、おいしい入れ方など、当協議会青年会員が丁寧に教えます。

○第1回講座「山鹿茶の歴史と効能を学ぶ」/「お茶ができるまでを学ぶ」
日時:2月18日(水)午後7時~

○第2回講座「お茶の種類を学ぶ」/「おいしいお茶の入れ方を学ぶ」
日時:3月4日(水)午後7時~

場所:八千代座交流施設
定員:20人(先着順)
※新規の人のみの受け付けとなります。
受講料:無料
締め切り:2月6日(金)まで
※受講希望の人は農業振興課まで電話で申し込みください。
紅茶の歴史も話します!!

問合せ:農業振興課
【電話】43-1556