- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県菊池市
- 広報紙名 : 広報きくち 令和7年12月号
こころの病気について知ることは、自分自身の不調が続いた時や、周りの人が心配になった時に役立ちます。こころの病気の初期サインを知り、どこに相談すれば良いかの知識を身につけましょう。
■こころの病気とは
こころの病気で病院に通院・入院している人は、国内で約603万人(厚生労働省「患者調査」令和5年度より)、約21人に1人になります。特別な人がかかるものではなく、誰でもかかる可能性がある病気です。
■治療を受けることが大切
こころの病気の回復期間には個人差があるため一律には言えませんが、早期の治療によって重症化や慢性化を防ぐことができます。不調に早く気付き、相談することが大切です。
病気の特徴として、体の病気と比べて周囲の人に気付かれにくいということが挙げられます。病気についての知識があることで、自分自身や周りの人を支えることができます。
■どこに相談すればいい?
こころの不調は、精神科や心療内科で相談や治療を受けることができます。かかりつけのお医者さんに症状を伝えて相談することも一つの方法です。
気になる症状が続いたり、生活に支障が出たり、つらい状態が長引いたりする場合は、自己判断せずに、周囲の人や専門機関に相談しましょう。
■代表的なこころの病気にうつ病があります
うつ病は、憂うつな気分や意欲の低下が特徴的な病気です。
◇うつ病自己チェック
・毎日の生活に充実感がない
・これまで楽しんでやれていたことが、楽しめなくなった
・以前は楽にできていたことが、今ではおっくうに感じられる
・自分が役に立つ人間だとは思えない
・訳もなく疲れたような感じがする
2項目以上が1日中続き、2週間以上、つらい気持ちになったり、毎日の生活に支障が出たりしている場合には、医療機関や保健所、精神保健福祉センターなどにご相談ください。
菊池保健所【電話】0968-25-4138
県精神保健福祉センター【電話】096-386-1166
■こころの病気の初期サイン
◇心と体に現れるサイン
・気分が沈む、憂うつ
・何をしても元気が出ない
・イライラする、怒りっぽい
・不安や緊張が続く
・嫌なことばかり頭に浮かぶ
・胸がどきどきしたり、息苦しい
・人付き合いが怖い、面倒
・食欲がない、食べ過ぎる
・何度も確かめないと気が済まない
・周りに誰もいないのに、人の声が聞こえる
・誰かが自分の悪口を言っている
・眠れない、夜中に目が覚める
◇周囲の人が気付きやすいサイン
・服装が乱れてきた
・急に痩せた、太った
・前と雰囲気が変わった
・落ち込んだり、イライラしている
・表情が暗くなった
・周囲との交流を避けるようになった
・不満、トラブルが増えた
・暴力的になった
・独り言が増えた
・他人の視線を気にするようになった
・遅刻や休みが増えた
・ぼんやりしていることが多い
・ミスや物忘れが多い
・体に不自然な傷がある
問い合わせ先:健康推進課健康推進係
【電話】0968-25-7219
