- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県玉東町
- 広報紙名 : 広報ぎょくとう 令和7年10月号
■地域の防災と災害対応に女性の視点を‼
近年、台風・豪雨などの災害が、地域に甚大な被害をもたらしています。熊本県でも、平成28年に熊本地震、令和2年に豪雨が発生し大きな被害をもたらしました。災害では、一時的・長期的な避難所での生活をせざるを得ない状況にもなります。そこで、今回は女性の視点から見た避難所生活の課題について考えてみます。
▽女性に関する課題
・女性専用スペースや更衣室の設置
・女性専用エリアの施錠や監視の強化
・ナプキン、下着、清潔な水の確保
・性被害やDV被害の相談機能
▽子どもへの課題
・ストレス軽減のためのキッズスペース設置
・学習スペースや教材の提供
・心身をケアする専門家の設置
・迅速に保護者と再会できる仕組み
▽お年寄りに関する課題
・段差を減らし、手すりやスロープの設置
・常備薬の確保や医療スタッフの考慮
・孤立を防ぐための話し相手やレクリエーション
▽共通する人権への配慮
・簡易間仕切りや家族ごとのスペースを確保
・LGBTQや外国人の権利を尊重
・高齢者や障がい者にもわかりやすい方法で避難情報を伝達
▽持病の悪化と医療不足
・常備薬が不足し血圧や糖尿病などの悪化が深刻化
・医療スタッフが少なく、認知症者の適切なケア不足
◇まとめ
地域防災は多様な人が意見を出し合える風通しのいいものでなければいけません。しかし、防災の現場は男性が中心で、女性の声が届きにくい状況です。そこに女性が参加すれば多様な視点につながり、更に災害に強い地域社会を築けると思います。
