くらし 地域ぐるみで「えづけSTOP!」に取り組みましょう

熊本県内の鳥獣による農作物の被害額は、年間約5億円にものぼり、高い水準になっています。
地域内で被害が増加する要因として、イノシシなどの人に対する警戒心の低下や集落内でのえづけが進んでいることなどが考えられており、鳥獣被害対策は個人で行うだけではなく、みんな(地域ぐるみ)で行うことが重要です。

■鳥獣被害発生の原因について、みんなで見直してみましょう!
地域内において、鳥獣被害が起きるのは、地域内に“エサ”と“ひそみ場”があるからです。
「植えたままで未収穫の果実」や「田畑に放置された野菜くずや間引いた株」など、人は食べないものでも、イノシシなどにとってはエサであり、無意識のうちにえづけが進み、集落へ寄せ付けているのかもしれません。収穫しない野菜や果実などは放置せず、回収や埋めるなど適切に処理をしましょう。
また、耕作放棄地や荒廃竹林など、管理されずに人が来なくなった場所は、イノシシなどのひそみ場になってしまいます。定期的に見回りや草刈りなどの管理を行い、イノシシなどを寄せ付けないようにしましょう。
イノシシなどに人慣れをさせないことも重要です。人里近くにイノシシなどが現れたら、大きな音で追い払うなど、地域で連携して、できる工夫を行いましょう。(興奮したイノシシは危険です。遭遇した際は、ゆっくり後退し、イノシシを刺激しないよう、その場を静かに離れてください。)

■集落のえづけ度・ひそみ場チェックリスト
○えづけ度
・お墓のお供え物、ごみ捨て場の生ごみなどを回収していない。
・9月以降に草刈りをして、1月から2月にかけて、青草が生い茂っている。
・収穫しないままの果実(柿、栗、びわ、みかんなど)を放置している。
・野菜くずや生ごみなどを田んぼや畑に放置している。
・2番穂や、稲刈り後に落ちた稲や麦などが残っている。
・たけのこを収穫せずに、そのまま放置している。
ひとつでも当てはまれば、イノシシなどに狙われやすい「エサ場」です。

○ひそみ場
・使っていない田畑に雑草が生い茂っている。
・見通しの悪い雑木林や竹林がある。
・イノシシなどを見かけても誰も追い払わない。
ひとつでも当てはまれば、イノシシなどが住みやすい「ひそみ場」です。

“エサ場”や“ひそみ場”をなくすなど、イノシシなどが嫌がる環境をつくるのが、鳥獣被害対策の第一歩です。
自分の田畑は自分で守ると同時に、みんなで歩調を合わせ、地域ぐるみで田畑を守っていきましょう。

問合せ:農林振興課 林務耕地係
【電話】0968・34・3111