- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県南阿蘇村
- 広報紙名 : 広報みなみあそ 令和7年11月号
■人と自然の繋がる場所
山本 清美(やまもと きよみ)さん、末男(すえお)さん(第8駐在)
山本清美さん、末男さんご夫婦は20年前に都城市から村へ移住され、草木染めの工房を開かれています。自然の豊かさに魅かれ、直感で村への移住を決意。もともと趣味で草木染めをやっていた清美さんは移住を機に工房を構えられました。清美さんは藍草やマリーゴールドなど家の周りだけで10種類以上の植物を育て、末男さんが栽培された綿を使って草木染めをされています。
清美さんは現在、毎年10月に開催されている村内の芸術イベント「谷人たちの美術館」の実行委員長も務めています。今年は19会場でアートや工芸作家の作品展を実施。清美さんの工房には1日あたり平均30人~40人ほどの来訪者があり、作品を通してお話を楽しまれました。工房では長崎県からの修学旅行生も受け入れており、体験とともに自然に触れてもらうことを心がけています。
今後の活動について、清美さんは「谷人たちの美術館は村おこしの一環で始めた。長年続いてきたこのイベントは村の財産。若年層の作家の減少が課題だが、村の自然を生かしたこの取り組みを伝承していきたい」と語られます。皆さんも草木染めの世界に触れてみてはいかがでしょうか。
