- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県竹田市
- 広報紙名 : 広報たけた 2025年12月 NO.249
■狭心症について
狭心症は、心臓周囲の栄養血管(冠動脈)の血流不足によって生じる疾患で、日常動作や運動によって生じる労作性狭心症と早朝などに起こる安静時狭心症に分けられます。前者は、冠動脈が動脈硬化により狭くなることで発症します。後者は、冠動脈が一時的に痙攣性に狭くなることで生じます。
高コレステロール血症、糖尿病、高血圧などの危険因子により、動脈壁の内側にプラークと呼ばれる隆起が生じます。これが動脈硬化であり、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が血管壁に侵入し、そこに免疫細胞が加わることによってコブ状のかたまりを生じたものです。労作性狭心症の主たる原因はこの動脈硬化です。安静時狭心症の場合は、動脈硬化の程度は軽いのですが、血管の拡張機能が低下しており、収縮(攣縮)を生じます。
狭心症の症状は、胸の中央部の痛み、圧迫感、絞扼感などが典型的ですが、まれに首やあご、あるいは上腕内側の痛みを生じることもあります。発作時に心電図を記録できれば診断は容易ですが、医療機関受診時には無症状であることが多いため、通常の心電図検査だけでは不十分です。歩行や自転車こぎなどの運動を負荷した心電図記録や、長時間心電図検査により就寝中などの発作を検出する検査が実施されています。また、造影剤を使用したCTによっても冠動脈を撮像することが可能であり、冠動脈の動脈硬化病変の診断に用いられています。
狭心症の治療には、薬物治療、カテーテル治療、外科的治療(バイパス手術)があります。カテーテル治療は手首の動脈などから局所麻酔でカテーテルを挿入し、風船やステントと呼ばれる器具で狭くなった動脈を拡張させる治療です。
狭心症を予防するには、バランスの良い食事、適正体重の維持、適度な運動、禁煙などの生活習慣の見直しが重要です。胸の違和感や痛みなど異常を自覚したら、迷わず近隣の医療機関を受診することをお勧めします。
問合せ:竹田医師会病院 循環器内科 原
【電話】63-3241
