- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県竹田市
- 広報紙名 : 広報たけた 2025年12月 NO.249
■シマサクラガンピ(ジンチョウゲ科)
丘陵地(きゅうりょうち)から低山地(ていざんち)の日当(ひあ)たりのいい岩場(いわば)の傾斜地(けいしゃち)に生育(せいいく)する高さ2~3メートルほどの落葉低木(らくようていぼく)です。九州特産種(とくさんしゅ)でサクラガンピの変種(へんしゅ)です。幹(みき)は灰褐色(はいかっしょく)で真横(まよこ)に皮目(ひもく)があります。
互生(ごせい)の葉(は)は、ぎざぎざのない全縁(ぜんえん)で形(かたち)は披針形(ひしんけい)です。長さは7センチ、幅(はば)が5センチほどです。葉の両面(りょうめん)に伏毛(ふせげ)が密生(みっせい)します。
本年枝(ほんねんし)の先(さき)に、黄色(きいろ)い先が4裂(れつ)する径(けい)5ミリほどで長さ8ミリほどの筒状(つつじょう)の花を咲(さ)かせます。花は花弁(かべん)がなく、がくです。
和名の由来(ゆらい)は、分布(ぶんぷ)が四国・九州(大分県以南(いなん)の東側(ひがしがわ)、屋久島(やくしま))に限(かぎ)られ、樹皮(じゅひ)がサクラに似(に)ていて、樹皮を和紙(わし)の原料(げんりょう)にすることから島桜雁皮(シマサクラガンピ)の名があります。
竹田では祖母山系の湿気(しっけ)のある岩場になった傾斜地で観察(かんさつ)されますが、個体(こたい)の少ない植物(しょくぶつ)です。大分県の絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)。花期(かき)は8月から9月です。
阿孫 久見
