- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県竹田市
- 広報紙名 : 広報たけた 2026年1月 NO.250
■レンリソウ(マメ科)
丘陵地(きゅうりょうち)から低山地(ていざんち)の湿(しめ)った草原(そうげん)に生育(せいいく)する高さ40~80センチほどの多年草(たねんそう)です。茎(くき)は凸状(とつじょう)になった3つの稜形(りょうけい)になっています。
互生(ごせい)する偶数羽状(ぐうすううじょう)の小葉(しょうよう)は、ぎざぎざのない全縁(ぜんえん)で厚(あつ)っぽく、葉柄(ようへい)に狭披針形(きょうひしんけい)の小葉を2~6個(こ)つけます。葉(は)の長さは6センチ、幅(はば)が1.5センチほどです。特徴(とくちょう)は、葉の先(さき)に分枝(ぶんし)しない巻(ま)きひげがあることです。
初夏の頃(ころ)、葉のわきから長い花柄(かへい)を出し、マメ仲間(なかま)特有(とくゆう)の形(かたち)をした、美しい径(けい)2センチほどの紅紫色(こうししょく)の蝶形花(ちょうけいか)を数個(すうこ)咲(さ)かせます。花の構成(こうせい)には旗弁(きべん)、翼弁(よくべん)、竜骨弁(りゅうこつべん)とがありますが、後方にある旗弁は大型(おおがた)の円形(えんけい)で目立(めだ)ちます。
和名の由来(ゆらい)は、小葉が対生(たいせい)して連(つら)なってつく状態(じょうたい)に由来して、連理草(レンリソウ)の名があります。
竹田では、坊(ぼう)がつる湿原(しつげん)で観察(かんさつ)されましたが湿原の乾燥化(かんそうか)がすすみ、ススキが繁茂(はんも)する植物遷移(せんい)(植生(しょくせい)が変(か)わること)で見られなくなりました。近くのタデ原湿原で細々(ほそぼそ)と数個体(すうこたい)残存(ざんそん)しています。大陸系(たいりくけい)遺存(いぞん)植物で大分県の絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)。花期(かき)は5月から6月です。
阿孫 久見
