- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県杵築市
- 広報紙名 : 広報きつき 令和8年1月号
■小俣道板碑(おまたみちいたび)〔大田地域〕
県指定年月日:1980年4月8日
建造物/県指定有形文化財/個人
小俣道板碑は大田・小野地区花田に所在し、周辺には「財前家墓地」や「諸田越板碑(もろたごしいたび)」などの中世石造物群が点在しています。小俣道板碑の石材には安山岩を用いており、総高は142cm、幅は42cm、厚さ20cmの堂々とした佇(たたず)まいで、頭頂部は左右の稜角(りょうかく)がなく、前面はほとんど平面となっています。尖端の形状は、五輪塔の宝珠形に見られる先端部を板碑に転用したものと考えられています。また、碑身の上部には種子(しゅじ)(胎蔵界大日如来か)を薬研彫(やげんぼ)りし、下部には「貞和(じょうわ)3年(1347)2月9日」の刻銘が刻まれています。小俣道板碑の造立背景には、中世期における田原別府の開発と田原氏一族の台頭、六郷満山による仏教信仰の関与が指摘されるほか、隣接する安岐郷や朝来野川流域へと通じる交通の要衝地として重要な役割を果たしていたことがうかがえます。
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