健康 山香病院だより vol.208

■眠っても疲れが取れない…それ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)かもしれません
臨床検査科 副臨床検査技師長・臨床工学士 山脇晴美(やまわきはるみ)

いびきが大きい、日中ぼーっとする、朝起きてもスッキリしないー。そのサイン、見過ごすと高血圧や心疾患、脳卒中などのリスクが高まります。早めの「気づき」と「検査」で、今日からあなたの睡眠と健康を守りましょう。

○SAS(睡眠時無呼吸症候群)とは…
睡眠中に呼吸が何度も止まったり浅くなる病気です。肥満や顎が小さいこと、舌が喉元に落ち込み気道が狭くなることなどが原因で、酸素不足と睡眠の質の低下を引き起こし、強い眠気・倦怠感・集中力低下につながります。

○まずはセルフチェック…当てはまりませんか?
・家族に「いびきが大きい」「息が止まっている」と言われる
・日中に強い眠気・居眠りがある/集中力が続かない
・夜中に何度も目が覚める、起床時の頭痛がある
・高血圧・糖尿病・不整脈・脳卒中の既往がある
・首が太い・体重が増えた/顎が小さいと言われる

○検査はかんたん。まずはご自宅で
SASの検査は痛みもなく、どなたでも簡単に受けられます。まずは自宅で行う『簡易検査』から始めます。鼻と指に小さなセンサーを装着して一晩眠るだけで、呼吸の状態や酸素の変化を測定します。この結果で睡眠時無呼吸が疑われる場合は、より詳しい『終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査』を行います。この検査では、脳波・呼吸・心電図・いびき・酸素濃度などを総合的に測定し、無呼吸の回数や眠りの質を詳しく調べます。検査は安全で、入院は一泊程度です。

○治療も安心。効果が実感しやすいCPAP
SASと診断された場合、症状の程度に応じた治療を行います。軽症の方は、生活習慣の見直し(減量・禁煙・横向き寝の習慣づけ)で改善が見込めます。中等症以上の方には、専用マスクで空気を送り、睡眠中の気道を確保する『CPAP(シーパップ)療法』が最も一般的です。この治療を続けることで、朝の目覚めがすっきりし、日中の眠気や集中力の低下が改善される方が多くいます。また、歯科で作成するマウスピース型の装具(口腔内装置)や手術療法なども症状に応じて選択されます。

○当院のSASチームが検査~治療~フォローまで伴走します
医師・看護師・臨床検査技師・管理栄養士が連携し、あなたに合った最適な治療を提案。CPAPをご利用の方には、装置の使い方やデータ管理、定期フォロー、困りごとの解決まで丁寧にサポートします。

○まずは一歩。「簡易検査」のご相談を
セルフチェックのいずれかに当てはまる方は、検査の対象になる可能性があります。気になる方はお気軽にご相談ください。