- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県西之表市
- 広報紙名 : 広報にしのおもて 市政の窓 2026年1月号
■オカヤドカリ(国指定天然記念物)
ここでいうオカヤドカリとは、熱帯・亜熱帯に生息するオカヤドカリ科オカヤドカリ属の総称で、世界では15種、日本では7種が確認されています。種子島や馬毛島には、ムラサキオカヤドカリとナキオカヤドカリの2種が生息しています。
成体は陸上で生活しますが、海岸沿いを主な生息地とし、昼間は石の下などに隠れて過ごします。活動は夜間が中心で、植物のほか海岸に打ち上げられた魚介類などを食べます。繁殖期は5月から8月頃で、メスは大潮の前後、夕方に波打ち際でふ化直後の幼生を海に放ちます。幼生は海中で脱皮を繰り返して成長し、やがて陸に上がり、成長に合わせて貝殻を替えながら30年ほど生きると考えられています。
種子島ではヤドカリ類を「ごんごじょー」と呼び、海のものと区別して「やまごんご」と呼ぶこともあります。特に大型個体は「かみなりごんご」とaも呼ばれます。分布は四国南部から九州南部以南で、かつては自由に採取できましたが、小笠原諸島で個体数が減少したため、一九七〇年(昭和45年)に国の天然記念物に指定されました。その後、沖縄返還に伴い、沖縄のオカヤドカリも追加指定されています。沖縄では一般的な生物とされ釣り餌にも利用され、採取業者も存在していたため、指定業者に限って採取が認められています。
現在も業者を通してペットとして入手できますが、生息地での無断採取は文化財保護法違反となります。
(文責西之表市文化財保護審議会会長尾形之善)
問合せ:種子島開発総合センター
【電話】23-3215
