- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県いちき串木野市
- 広報紙名 : 広報いちき串木野 令和7年12月22日号(第242号)
「いにしえの香り」では、市で行っている文化財等調査保存事業などで発見された価値の高い新資料を、隔月で紹介しています。
■~昭和天皇も来られた恵比須ヶ丘~
皇太子裕仁親王殿下御乗艦記念碑
市来中学校の裏手を上った恵比須ヶ丘に、「皇太子裕仁親王殿下御乗艦記念碑」が建っています。
当時皇太子であった裕仁親王殿下(後の昭和天皇)は、大正9(1920)年3月、18歳の時に鹿児島に行啓されました。26日に鹿児島市内の城山、照国神社などを視察されたのち、30日に薩摩川内市の可愛山陵、新田神社に参拝されました。その帰途、当時の西市来駅(現市来駅)で下車されました。駅では海江田準一郎貴族院議員、勝目実禎村長らがお出迎えし、駅から恵比須ヶ丘まで徒歩で向かわれました。その沿道には小学生をはじめ、多くの村民が歓迎しました。裕仁親王殿下は、恵比須ヶ丘では吹上浜の景色を楽しまれ、新設された仮桟橋から軍艦香取に御乗艦になり、次の目的地である熊本へと出航されました。
このことは「千載一遇の光栄であり、永遠に記念すべき」(石碑文言より)ことから、恵比須ヶ丘に大正13(1924)年3月、大里中福良産の自然石で御乗艦記念碑を建立しました。碑面の文字は東郷平八郎元帥の書です。また、市来中学校のグラウンド入口には「皇太子裕仁親王殿下御乗艦御歩道入口」の碑も建てられました。
