- 発行日 :
- 自治体名 : 沖縄県那覇市
- 広報紙名 : 広報なは市民の友 2025年10月号
■今年6月末から正殿を覆う素屋根の撤去が始まり、“見せる復興”は次のステージへ。
正殿屋根に配置される装飾瓦、鬼瓦。
首里城では「鬼」ではなく「獅子」になっています。鬼瓦は6体製作し、選定した4体を正殿屋根の正面と背面に取り付け、残りの2体を後くし之の御うなー庭で展示中です。この機会にぜひ実物を間近でご覧ください!
そのほか、首里城公園公式HPでは、首里城正殿復元現場で働く若手職人のインタビュー記事などが掲載されています。首里城復興へのあゆみを現地やHPでみながらまちかんてぃー。
(引用:首里城公園公式HP)
10月末には、素屋根などの撤去が完了し、6年ぶりに正殿が姿を現す予定です。お楽しみに!
■鎌倉ノートの意義
首里城の再建において、鎌倉芳太郎が残した詳細な写真や図面は、復元において欠かせない重要な資料となっています。
◇構造と配置
正殿の柱や梁、屋根の構造などの詳細が図面や写真に正確に記録されていたため、再建にあたりそれらを設計に反映することで、元の正殿の姿を可能な限り忠実に再現しています。
◇装飾と彫刻
正殿内部の装飾や外部の彫刻も詳しく記録されており、特に、龍の彫刻や壁画のデザインなど、細部に至る情報が再建の際のガイドラインとして活用されました。
◇色彩と材質
資料に残された正殿に使用された色彩や材質に関する情報をもとに、正確な色彩や素材の選定が行われ、かつての雰囲気を忠実に再現しています。
画像協力:沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館所蔵
参考文献:鎌倉芳太郎と沖縄 顕彰碑建立に寄せて
