- 発行日 :
- 自治体名 : 沖縄県南風原町
- 広報紙名 : 広報はえばる 令和8年1月号
■ウマイー(馬場)を探せ
新年あけましておめでとうございます。今年は午年ということで、「馬」にちなんだ話題をひとつ。
沖縄の各ムラ(字)には、ウマイー(馬場)という場所があったそうです。ウマイーとは馬勝負をする場所で、ムラの共有地です。ウマイーでやる馬勝負は、速さだけではなく、美しさなどを競っていたようです。各字に競馬場のようなものがあったというのは面白いですよね。沖縄の人びとにとって馬が身近な動物であったことがわかります。
しかし現在、ウマイーがどこにあるのかピンとくる方は少ないのではないでしょうか。南風原の各字のウマイーは一体どこに消えたのでしょうか。沖縄戦の10年前、1935(昭和10)年頃のことを聞き取り調査して作成した歴史民俗地図をみてみると、各字のウマイーが現在のどこにあたるかがわかります。
この地図からウマイーがあったことが確認できるのは、与那覇、宮城、宮平、本部、喜屋武、津嘉山です。宮平の馬場は字のものではなく、村営だったようです。津嘉山のウマイーは1975年に津嘉山小学校、本部は1980年に琉球かすり会館、喜屋武は1991年に翔南小学校、宮城は1995年に宮城公園の敷地になりました。ちなみに、翔南小学校の校庭には、学校の敷地が元々喜屋武のウマイーであったことを伝える石碑が建てられています。
復帰後から平成初期にかけての南風原は、人口がおよそ10年ごとに1万人ずつ増え、農村からベッドタウンに変わっていく時期です。農業や運搬の労力だった馬は戦後しばらくすると姿を消し、ウマイーもその役目を終えて都市化のなかで公共施設に変わっていったことがわかります。
南風原歴史民俗地図『60年前の南風原』(約30年前に発刊しているので、今から約90年前の南風原の地図です)には、12字の地図が掲載されています。地図を片手に、自分が住む地域を散策してみませんか?新たな発見があっておすすめですよ。(前城)
◎南風原町電子図書館で地図を閲覧できます。
※詳細は広報紙11ページのQRコードをご覧ください
問合せ:文化センター
【電話】889-7399
