- 発行日 :
- 自治体名 : 沖縄県久米島町
- 広報紙名 : 広報くめじま 2026年1月号
【電話】985-5555
受付時間:
・午前…8時30分~11時
・午後…1時~4時
・1月・2月の休診日:毎週日曜・月曜・正月三が日(1/1(木)~3(土)、1/13(火)、2/11(水))
◆2026年 病院長より新年のご挨拶
院長 並木 宏文
新年のご挨拶を申し上げます。旧年中は地域の皆さまには当院に多大なるご厚情を賜り心よりお礼申し上げます。
年頭に当たり、これまでと同様に、島民の皆さま方のご支援の下、一丸となって、当院の3つの基本理念を実践することをお約束いたします。3つの基本理念とは「1.患者様が安心できる医療を進めるとともに、病気や健康管理に気軽に相談できる久米島住民の主治病院をめざします」「2.久米島の住民と職員が、安心と信頼で結ばれ、心のかよう身近な病院をめざします「3.患者様が満足し、職員が笑顔と優しさで生き生きと働ける病院をめざします」です。
また理念に基づき、本年は以下を行なっていきます。昨年と同様に疾病管理の標準化を目指して、「個々の医師が主治医ではなく病院が主治医にシフト」していきます。緊急性のない安易な受診を適正な受診行動に繋げるため、予約外・時間外受診を厳重に管理します。島で最期を希望する方に向けて在宅医療の質向上を目指した「アドバンスドケアプラニング(人生会議)の普及」を島内に広げていきます。受診するすべての方に「職員への節度のある行動を守っていただく」ため、暴力・暴言などの行為には引き続き、厳重対応します(特に飲酒に関係した内容)。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
◆親も子も大切な一人
小児科 渡邉 幸
あけましておめでとうございます。新年1回目は子どもの幸福度についてです。ユニセフは先進国の子どもの幸福度(精神的・身体的・スキルの3指標)について数年毎に報告しています。この25年間子ども達の幸福度は上昇傾向でしたが、コロナ後に幸福指数が初めて悪化しました。
◇子どもが抱える見えにくい課題
日本は「身体的幸福度」と「学力スキル」は先進国トップクラスです。しかし、「精神的幸福度」(生活満足度、青年期の自殺率)がとても低く先進国最下位クラスです。日本は健康で安全に暮らせる国で、学力もトップクラスなのに、なぜ精神的幸福度が低いのでしょうか。ユニセフのレポートでは、日本では「比較競争」文化が根強く、学力が高くても自尊心を持ちにくいことや、親が忙しくて余裕がないことなどの影響を指摘しています。
◇条件のない肯定が、心を育てる
自尊心が育つためには、「~ができるから素晴らしい」ではなく、「できてもできなくても素晴らしい・愛しい」と思えることが大切です。この条件付きではない肯定が、子どもに安心感、挑戦意欲、レジリエンス(失敗からの回復力)を育みます。勉強やスポーツを頑張るのは素晴らしいことですが、その結果が「良いから」素晴らしいのではなく、そのために「努力したり挑戦できること」が素晴らしい、と伝えることが大切です。
◇子どもを見る前に、自分を見つめてみる
どうしても子どもの「できない」所が気になってしまうという方は、自分自身が「できない自分を許せない」と思っているかもしれません。自分を許せる度合いが低い人ほど、子どもに「できて当たり前」と思いやすいことが研究でもわかっています。まずは、子どもを受容できない自分を認め、どんな時にそうなりやすいかを考えてみてください。それは自分のどんな経験からきているのでしょうか。多くは自分の育った文化や経験の反映と言われています。それに気づく事ができたら、改めて子どもにはどんな価値観を引き継いでいきたいかを考えてみましょう。
何かができてもできなくても、親も子も大切な一人だということを思い出して、1年間をスタートしてもらえたら嬉しいです。
