■市内唯一の前方後円墳と出土した副葬品
羽津小学校の東にある志氐(しで)神社の境内に、こんもりと樹木が茂っています。ここには市指定史跡の「志氐神社古墳」があります。市内で確認されている唯一の前方後円墳で、古墳時代前期(4世紀末)に築造されたと考えられています。すでに前方部は削られており、現在残っているのは後円部と周濠の一部です。古墳から出土した遺物は、車輪石(しゃりんせき)、内行花文鏡(ないこうかもんきょう)、勾玉(まがたま)、管玉(くだたま)、小玉があり、葬られた人物と一緒に納められた副葬品であると考えられます。これらも市の指定文化財となっています。
車輪石は、オオツタノハという貝で作られた腕輪を石で模した宝器(ほうき)です。また勾玉、管玉、小玉は被葬者が生前に身につけていたアクセサリーと考えられます。
古墳に立ち入ることはできませんが、周囲を散策しつつ、いにしえの人々へ思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
問合せ:文化課
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