■音楽を通して聴衆と対話する
ピアニスト アリス=紗良(さら)・オットさん
「21世紀の森と広場は母の実家から歩いて5分ほどで、よく祖母と散歩に出かけていました」と語るのは、さまざまな名門オーケストラや名指揮者たちと共演を重ね、正統派ピアニストとして世界中で知られるアリス=紗良・オットさん。ドイツ人の父と、日本人で松戸市出身の母の間に生まれました。
ミュンヘンで生まれたアリスさんは、3歳の頃に行ったピアノコンサートで強く感動し、その頃から「将来はピアニストになりたい」と心に決めていたそうです。色々な経験をさせたい両親の意向に反し、4歳からピアノ一本の道へ。12歳の頃から著名な音楽大学教授に師事したことで大きく成長し、数々のコンクールで優勝・入賞。ピアニストとしての地位を確立し、世界各地で演奏活動を行うようになったアリスさんは、「クラシック音楽だからといって、演奏者が100年前の服装をしたり、観客にドレスコードや多くのルールを課したりする必要はないのでは」と思うようになったそうです。そしてそれを自ら実践するため、裸足でピアノを弾くなど、時代に合わせた柔軟なスタイルを貫いています。
そんなアリスさんが来月、森のホール21でNHK交響楽団とコンサートを行います。「祖母は森のホール21で私が演奏する姿を見るのが夢だと言っていました。その夢を叶える前に亡くなってしまいましたが、私にとって今回のコンサートは特別な意味を持っています」と、強い意気込みを持っての来日。「私の心の中で特別な位置を占めるこの場所に戻ってこられることを、とても楽しみにしています」とメッセージをくれました。その特別な想いを演奏を通して受け取ってくれる聴衆を、アリスさんは心待ちにしています。
■森のホール21クラシックスVol.4 NHK交響楽団 チケット好評発売中
ファビオ・ルイージ指揮のNHK交響楽団とアリス=紗良・オットさんのコラボレーションをお楽しみください。
日時:12月9日(土)15時開演
会場:森のホール21大ホール
申込み:電話で同ホールチケットセンターへ
【電話】047-384-3331
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