■まもる
町では、豪雨による水害が最も懸念されます。大規模な浸水時に避難できなかった方への一時的な避難場所として、高台避難場所を出丸地区内に整備することとしており、令和6年度は、水路整備などを行います。また、広域避難場所の追加やハザードマップのリニューアルをします。
町内を流れる一級河川の安藤川、横塚川の改修は、緊急性の高い重要な課題です。横塚川は、樋管の改築と築堤の整備が推進されており、安藤川上流部の改修も、鋭意、県に要望しています。
空き家対策は、補助制度の創設や空き家の改築、改装、解体費用に係る融資への利子補給などを始めます。
昨年、桶川市と協議会を立ち上げた、ごみ処理の広域化は、令和6年度に各種計画の策定と、一部事務組合の設立に向けて取り組みます。
主要地方道日高川島線の拡幅整備事業は、県と相互に協力しながら、安全性の確保と利便性の向上を図ります。県道川越栗橋線も、歩道整備を継続して県へ要望していきます。
健康づくりや高齢者への支援として、「コバトンALKOOマイレージ事業」、「高齢者訪問事業」、「終活支援事業」、「介護人材確保支援事業」また、がん患者の苦痛を軽減する「がん患者アピアランスケア支援事業」を始めます。いずれも町民の皆様に寄り添いつつ、支援します。
■つなぐ
新たな集いの場を創出する地域活動センター(仮称)について、令和6年度は、センターの設置や運営について検討します。このほか、かわじま未来塾への活動支援、コミュニティ推進事業など、人と人をつなぐ事業も引き続き進めます。
議会運営では、効率的な運営とペーパーレス化推進のため、タブレット端末を導入します。
■つくる
自宅でさまざまな行政サービスを受けられることを目指して、「汎用的電子申請システム」を導入します。
また、県が推進する「日本一暮らしやすい埼玉県」の実現に向けた「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」にエントリーし、川島ICを中心とした拠点整備、再生可能エネルギーの普及促進、営農型太陽光発電の整備などの各種取組みを、県と連携して推進します。
農業分野では、ロボット技術など先端技術の活用や、販路拡大を目指す、「輝け!農業イノベーション応援事業」により、新規就農者・認定農業者を支援します。また、鳥獣被害防止のため、アライグマ捕獲器購入費補助制度を創設します。
川島IC南側地区の開発は、令和6年度は、先行している29ヘクタール部分の都市計画法手続きを行います。また、周辺に立地予定の宿泊施設は、地権者の同意が得られたので、今後、地元説明会などの準備を進めます。
■そだてる
川島町で育ち、夢だったプロゴルファーになった岩井明愛、岩井千怜選手は、昨年、目覚ましい活躍を見せました。町ではその功績を称え、川島町民栄誉章を授与しました。明愛プロ、千怜プロには、今後も活躍を期待します。
教育の分野では、施設一体型小中一貫校の令和7年度開校に向け、小学校低学年棟の建築、川島中学校の校舎改修などを行います。
また、体育館のエアコン設置、照明のLED化を図る改修工事を進めます。なお、老朽化が著しい西中学校体育館の照明は、先行して工事を行います。
さらに、不登校の児童生徒への学びの場を確保するため、オンラインでの相談や人事交流ができるよう、教育メタバースを構築します。
次に、子育て支援では、既存の事業を充実させつつ、母子保健事業では「訪問型産後ケア事業」や「ホームスタート事業」、「低所得妊婦への初回産科受診料助成事業」を新規に立ち上げます。
■大局観を持つ
令和6年度のテーマは「大局観を持つ」です。大局観とは、囲碁や将棋などで、的確な形成判断を行う能力や感覚のことを指します。自らの現状を知り、様々な方向から課題を洗い出し、将来の在り方を判断することが、「大局観を持つ」ということです。
今、そして10年後、20年後の町で暮らす皆さんのため、大所・高所から物事を見つめ、職員と一丸となって、まちづくりを推進していきます。
第6次川島町総合振興計画の基本理念「ここが好き、やっぱり好き」。多くの方に言っていただける川島町にするため、町民の皆様並びに議員各位におかれましては、引き続きご支援とご協力を賜りますことをお願い申し上げ、令和6年度の町政経営に対する方針といたします。
川島町長 飯島和夫
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