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自治体の皆さまへ

みんなでつなぐ 地域公共交通(1)

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大阪府河南町

金剛バスの廃止に伴い令和5年12月21日から4市町村コミバスが運行を開始し、約3か月が過ぎました。
全国的にも、運転手不足、沿線人口の減少などにより、路線バスの減便・廃止が続いています。
地域公共交通を将来につなぐために何が必要でしょうか。

■河南町の地域公共交通
4市町村コミバスは順調に運行を開始し、旧金剛バスの路線をおおむね維持する形となりました。
河南町には鉄道駅がないため、4市町村コミバスが鉄道駅と町をつなぐ唯一の移動手段となり、この路線と町内を循環するカナちゃんバス・やまなみタクシーが町の主な地域公共交通となっています。

■事業者から見た現状と課題
《近鉄バス株式会社 営業部 乗合営業課 寺井さん》
◇運行を開始して約3か月、現状は?
無事に運行を引き継げて、一旦地域公共交通の担い手としての使命は果たせたと思っています。「ありがとう」と言ってバスを降りて行かれるお客様が多く、乗務員の励みになっているようです。また、住民の皆様がマイカーでバスとすれ違う際によく進路を譲ってくださるので、今日まで大過なくスムーズに運行させていただいています。

◇今後の課題は?社会問題にもなっている「運転手不足」が最大の課題です。次にバス利用者の減少です。これは急に訪れるものではありませんが、確実に人口は減っていきますので、いずれ大きな課題となると考えます。そのため、行政には利用促進を、住民の皆さまには、車や自転車も大変便利ですが、ぜひバスの利用をお願いしたいです。

《南海バス株式会社 企画部 企画課 藤原さん》
◇運行を開始して約3か月、現状は?
初めてのエリアでの運行となるため心配をしていたが、今のところ大きなトラブルはなく、一定数の利用もあることから、順調に運行できていると考えています。

◇今後の課題は?
運行については、各自治体の費用負担が大きくならないよう、継続して運行できるような取り組みが必要だと思います。運行事業者としては、乗務員不足が深刻な状況なので、運行を継続できるよう乗務員確保に努めます。

両社とも、現在のところ運行は順調なようですが、運転手不足の問題が重くのしかかり、継続的な利用者の確保も今後の課題となってきそうです。

◆バス業界における2024年問題とは・・・
運転手の労働環境を改善するため、令和6年4月から労働規制が強化され、バス運転手の年間拘束時間が原則3,300時間に引き下げられます。また、退勤から次の出勤までの休息期間は今より長くなり、継続11時間を基本として最低でも9時間確保することが求められます。これらによって運転手不足が生じることになります。

◎乗ってつなごう みんなのバス
地域公共交通は皆さんの力でつくられています。4市町村コミバス・カナちゃんバス・やまなみタクシーを積極的に利用しましょう。

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