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お散歩日和(1)

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宮城県七ヶ浜町

◆出番ですよ~
『陶芸に絵画の色彩を』
後藤 有美(ごとう ゆみ)さん(汐南)陶芸家

小さい時から泥遊びや砂遊びをするのが大好きで、よく友達と菖蒲田海岸で砂の山をつくって遊んでいました。今でも悩んだ時には海に行きます。
菖蒲田の砂浜で見つけたスカシカシパン(ウニの貝殻)をカップの取っ手にデザインし、カップを砂浜に見立てた作品が「砂浜カップ」(写真)です。
子どもの頃は、近所のピアノの先生に憧れ、ピアノを習った時期もありましたが、七中の美術部に入って吉田先生からは絵を描く楽しさを、宮城野高校では陶芸の面白さに出会いました。
私の作品は、「練りこみ」といって、色の違う粘土を重ね、模様を組み合わせる技法を使って作っています。ちょうど金太郎飴のような(サンドイッチのパンとジャムのように、いろいろな色の粘土を何層も挟む)イメージです。今は、陶芸の中に絵画の色彩を取り入れる作品を作っています。
今の作風になったのは、現代美術の芸術祭の手伝いをしたことがきっかけでした。現代美術の今までにない自由な表現と考え方に接し、衝撃を受けました。以来、陶芸作品を作りながら絵画など他の領域とのつながりを模索する日々が続きました。
ある日のことでした。パソコンの画面で絵画の画像を拡大していったら、小さい正方形のドット(点)がたくさん集まっていることに気づき、それが「練りこみ」のように見えたんです。
さらに、陶芸で絵画を表現するために粉末の顔料などの組み合わせを研究し、自分の色を作る試行錯誤が続きました。こうして大学の卒業制作では、ブリューゲルの絵画をモチーフ(題材)にした作品が出来上がりました。
11月に開催する個展では、セザンヌなどの絵に描かれている静物をモチーフにした作品約10点を展示いたします。ご覧いただければ幸いです。

ヤン・ブリューゲル:1568年-1625年、現在のオランダの画家
ポール・セザンヌ:1839年-1906年フランスの画家

これからの目標は、コンクールにも挑戦したい。セザンヌの絵などの実物もじっくり観てみたいと目を輝かせて話す後藤さん。今年1月の東京の老舗百貨店での個展を皮切りに、11月18日(土)から12月10日(日)まで塩竈市港町のギャラリー「ビルド スペース」で県内初の個展を開催します。

◆図書カードをもらおう!クイズ
正解者の中から500円分の図書カードをプレゼント。今月号の中にヒントがあるよ!

▽応募方法
答え・住所・氏名を明記の上、10/20(金)まで、ハガキまたはメール(【E-mail】kouhou@shichigahama.com)、ファックスでご応募下さい。クイズの回答は町内の方に限らせていただきます。
9月号の答えは、(ウ)

Q.赤間長松さんは、どんな魚が一番美味しいと言っているでしょう?
(ア)採れたての魚
(イ)一晩干した魚
(ウ)焼き魚

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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