■あなたと、あなたの大切な人を守るために~麻疹・風疹はワクチンで予防が可能です
麻疹(はしか)は感染力が非常に強く、免疫がない人が患者と接すれば、ほぼ100パーセント感染します。主な症状は、39度~40度の高熱と発疹で、特に子どもが感染すると、肺炎や脳炎などの重い合併症により、命に関わることもあります。最近は海外で麻疹の流行が報告されており、現地で感染して国内に持ち込まれる事例も報告されています。海外旅行を計画している人は麻疹に注意してください。
また、風疹(三日はしか)も感染力が強く、妊娠20週ごろまで(特に妊娠初期)の女性が感染すると、難聴や白内障、先天性心疾患などの障がい(先天性風疹症候群)のある赤ちゃんが生まれる可能性があります。
麻疹・風疹の予防には予防接種が有効です。自分が感染しないためだけでなく、周りの人に感染を広げないためにも予防接種を受けましょう。
◇子どもの麻疹・風疹の予防接種は2回です
子どもの麻疹・風疹の予防接種は、1期(1歳以上2歳未満)、2期(小学校就学前の1年間)の2回接種です。この期間であれば無料で接種できます。対象年齢でまだ接種していない子どもには、早めに予防接種を受けさせましょう。1回の接種では免疫がつかないことがあるため、必ず2回接種しましょう。予防接種は体調が良いときに受けましょう。
◇風疹の予防接種で赤ちゃんを守れます
市では、先天性風疹症候群を予防するため、妊娠を希望する女性やその同居家族、現在妊娠している女性の同居家族に風疹抗体検査を無料で実施し、抗体価が十分でない人に予防接種費用の一部を助成しています。ワクチン予防接種の助成額の上限は、МR(麻疹・風疹混合)ワクチン7千円、風疹単独ワクチン5千円です(いずれも1人1回)。詳しくは、市ホームページで確認を。
問合せ:市保健所保健課感染症係
【電話】434-9810
■子宮頸(けい)がんは20歳代・30歳代で急増 市の乳がん・子宮頸がん検診は3月末まで
子宮頸がんは、子宮の入り口付近に発生するがんで、主にHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因といわれています。自覚症状がなく、症状が出た時には進行している場合があります。日本では、毎年約1万人の女性が新たに子宮頸がんと診断され、年間約3千人が亡くなっています。
◇子宮頸がん検診とは
がんになる前の細胞(前がん病変)や、がんの早期発見を目的とする検査です。検診内容は、子宮の入り口部分の表面を、軟らかいヘラやブラシで優しくこすり、細胞を直接採取して調べます。5分もかからず検査は終了します。あなたの未来のためにも、20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。
◇乳がん・子宮頸がん検診を受けられるのもあとわずか!
3月末まで市が実施する乳がん・子宮頸がん検診を受けることができます。受診の際は「けんしん受診券」を必ず持参してください。受診券がない人は問い合わせ先へ連絡してください。詳しくは、「倉敷けんしんガイド」で確認を。
◇けんしん料金の減額
非課税世帯の人、新たに生活保護を受給した世帯の人は、事前に申請することで減額されます。電子申請も受け付け可。詳しくは、問い合わせを。
問合せ:
市保健所健康増進センター【電話】434-9866
倉敷【電話】434-9822・児島【電話】473-4371・玉島【電話】522-8113・水島【電話】446-1115・真備【電話】698-5111の各保健推進室
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