■「狩人ライフ」
8時ちょうどのあずさ2号で私は私はあなたから旅立ち~ます~「違うか!」
このフレーズで、「古っるぅ~」なんて言ってる方も、まあまあ昔人かも…
あらためまして、鳥獣被害対策andジビエ振興担当の藤原でございます。
◇シカトできません
いつものごとく、のっけから話が脱線してしまいましたが、それはさておき先日、ジビエ業界では有名な鳥取県若桜町にある獣肉処理施設「若桜29(にく)工房」へ視察と実技講習会に行ってまいりました。
主にシカ肉を取り扱っている施設なのですが、「猟師」「施設」「役場」が三位一体の協力体制において施設への搬入頭数が、な・なんと年間約3000頭!…規模が違う!!
われわれ上島軍勢はイノシシですが、シカトできません。
◇不殺生戒(ふせっしょうかい)
若桜町で行われた講習会はジビエプロフェッショナル向けの内容でしたが、雑学にも少し触れていましたので、一部ご紹介いたします。
ジビエといえばヨーロッパにおいては高級グルメとして食べられており、クリスマスなどのイベントにはジビエ料理(特にイノシシ肉)が欠かせない存在となっています。実は日本でも古くからジビエを食べる習慣があったそうです。諸説あるのですが、そもそも古代日本では家畜文化が普及せず日常的に狩猟で得たジビエ肉を食べていたみたいです。
それが仏教伝来により「不殺生戒」が説かれ、肉文化が広まる明治時代までの長い間、ジビエはおろかお肉自体を食べることが敬遠されてきた歴史がありました。
◇花よりお肉??
肉食が禁忌となれば「食べた~い!」と思うのが人のさが。
猪肉=ぼたん、鹿肉=もみじ、馬肉=さくら、鶏肉=かしわ、と隠語を使い「花の名前」を付けて市場に流通させていました。先人の知恵ですね。
◇腹が減っては戦ができぬ
暦の上では秋の到来、そうそう食欲の秋。まずは腹ごしらえをして何事にも挑まねば。先人の知恵に想いを馳せながら「ゆめしまぼたんバーガー」をガブリと頬張ってみてはいかがでしょうか?
まだまだ暑い日と熱い想いは続きます。今日も元気に山へ出猟だ!
担当:鳥獣対策ジビエ振興 藤原隆司
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