令和七年 新年のごあいさつ(1)

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上島町の皆さま、新年明けましておめでとうございます。
皆さまの新しい一年が、穏やかで実り多きものでありますようお祈り申し上げます。
昨年は合併20周年を迎え、地域の皆さまと共に上島町の歩みと未来を祝う意義深い年となりました。
「ゆめしまフェスタ」や地域の皆さまの協力による「音楽祭」をはじめとするさまざまな記念行事により、町内外の多くの方々に、町の更なる融和とともに上島町の魅力を伝えるよい機会となりました。
この場をお借りして、皆さまの多大なご協力に心より感謝いたします。
さて、新年にあたり、上島町は「豊かで優しい町づくり」を掲げ、次のステージへと進む決意です。これまで築いてきた「アイランド・オブ・ドリームス」、夢を育む町としての基盤をさらに強化し、持続可能で居心地のよい環境を目指してまいります。
私は、新任期4年の重点施策として、次の4つを掲げています。
第一に、「思いやりの町づくり」です。
高齢者が安心して暮らせ、若い世代が子育てしやすい環境を整えることが不可欠です。今後は、町内バスの高齢者無料化や子育て支援の拡充を図り、子どもから高齢者まで誰もが快適に暮らせる環境をさらに充実させます。
第二に、「活力ある町づくり」です。
地域産業の振興に努め、漁業や農業、商工業の発展を支えるとともに、観光と移住促進に力を入れます。近年注目を集める上島の観光資源や特産品を国内外へ発信し、地域経済の活性化と交流人口の増加を目指します。
第三に、「心豊かな町づくり」です。
教育や文化、スポーツを通じて、町民の皆さまが豊かな心で暮らせるよう、教育環境の充実や文化活動支援を推進します。また、伝統文化の継承と離島留学の支援を通して、未来の上島町を担う人材を育成してまいります。
第四に、「自立する町づくり」です。
国や県と連携し、瀬戸内の特色を生かした町づくりを進めます。上島町の利便性と魅力を高めるため、港湾および「水辺の賑わい空間」やデジタル技術を活用したスマートアイランド構想にも取り組み、未来志向のインフラ整備を目指します。
結びに、私たちは夢を持つことを忘れず、同時に「身の丈に合った」堅実な行財政運営に努め、将来世代に美しい上島町を残す覚悟で取り組んでまいります。皆さまと共に歩むこの一年が、さらに輝かしい未来への一歩となるよう、どうぞご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

上島町長　上村俊之