11月15日開催
■所信表明あいさつ
みなさんおはようございます。
実りの秋を迎え、瀬戸内の島や海に鳴り響いた選挙での約束を、いよいよ実行に移す季節になりました。
本日は、新体制になってはじめての臨時議会を招集いたしましたところ、全員の出席をいただき誠にありがとうございます。
また、議員の皆さまにおかれましては、町民に託された代表として上島町政を担う誉れに、心からのお祝いを申し上げます。
特に、今回の選挙の特徴は2分の1の新人議員さんが誕生したことであり、町民の皆さまの投票行動が一変したような感覚がありました。
これは、住民の皆さまが上島町議会の刷新と活性化を期待していることの表れではないでしょうか。
私も町民に選択された議員さんとともに、上島町に新たな風を起こしてまいります。また、議会への更に丁寧な説明を実施することにより、10年後の上島町の姿を描きながら行政運営を進めてまいりたいと考えています。
さて、私はこの度の選挙におきまして町民の皆様方の暖かいご支援とご支持により、今月7日に就任いたしました。
あらためまして、町民の皆さま並びに議員の皆さまに、この場をお借りいたしまして厚く御礼を申し上げます。
次に、本日は町民の皆さまの厚い信頼を受け、町長就任後最初の議会でありますので、この機会に私の町政に携わる所信を披瀝し、議員各位をはじめ町民の皆様方のご理解とご協力を賜りたいと存じます。今後の町づくりにつきましては、「豊かで優しい上島町をつくる」という理念のもと、次の政策に取り組んでまいることを町民の皆さまと約束をしております。
ひとつ目は、「思いやりの町づくり」として、町民を心で「つなぐ」政策です。
具体的には
・お年寄りが安心して暮らせる環境の整備
・子どもを安心して育てられる支援制度の充実
・交通弱者への支援 などです。
そのために高齢者の町内バス無料化や保育園の無償化を提案させていただきます。
二つ目は、「活力ある町づくり」として、仕事を経済に「つなぐ」政策です。
具体的には
・漁業や農業、商工業などの施設整備と販路拡大
・造船業へのインフラ整備と福利厚生への支援
・観光客の誘致と交流・定住促進と移住者支援 などです。
三つ目は、「心豊かな町づくり」として、行政と教育を「つなぐ」政策です。
具体的には
・教育環境の整備と重点支援
・伝統文化や遺産の継承・文化、スポーツ振興
・離島留学への支援 などです。
四つ目は、「自立する町づくり」として、町と県と国を「つなぐ」政策です。
具体的には
・瀬戸内の特色ある町づくり
・近隣地域と協力して完結できる町づくり
・国内外との交流・自治組織への支援 などです。
そのためのひとつの施策として、愛媛県が「スーパーヨット」の誘致に力を入れ始め、寄港する港のインフラ整備では松山港、弓削港、宮浦港に船の給水や電気設備を整備し、25年に船舶の受け入れを開始するように、上島町としても以前に議会へも報告させていただいた「水辺の賑わい空間整備構想」を継続してまいります。
以上の4点を公約の柱とし、更なる変革と発展のため、常に改善に取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
結びに、今回の町長選挙において、町民は行政の継続性を選択されました。
もちろん今後もスクラップandビルド、プラスアルファーの政策を含め、行財政運営の改善は繰り返してまいりますが、財政力のない上島町においては、危機管理にもあるように、民間にできることは民間に任せ、経営が困難な部分については行政が運営することなど、経費削減を目的とした「先憂後楽」の歩みが必要であることを忘れてはなりません。
そのような中においても、先人や先輩方、町民の皆さまの厚い協力により、「ゆめしま海道」が全線開通するなど「アイランド オブ ドリームス」が実現しつつあります。
ここで、私も共感する合併20周年を迎えた上島町に寄せられたコメントのひとつを紹介させていただきます。
「私は、上島町に大きな可能性を感じております。それは、愛媛県の中では最も本州の近くにあること、それなのに船でしか行けない非日常感があること、集落がコンパクトであること、橋でつながったこと、地域のコミュニティが息づいていること、歴史や文化が豊富なこと、移住者が活躍していること、生活水準が高いこと、社会インフラが整備されていること、港があること、などなど。
もちろん、地域の課題もたくさんあるとは思いますが、それをはるかに超える潜在力があると思っております。」というものです。
他にも、上島町に移住された外国の方々からも、上島町は日本一美しく安全で住みやすい町だとの話しを聞きます。
今後も町内外や外国との交流を含め、上島町に多くの人々が来てくださるよう対応してまいりますので、皆さまのご理解をよろしくお願い申し上げます。
上島町長 上村俊之
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