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映画 『ディア・ファミリー』は、春日井市内の企業で起きた実話がモデルです

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愛知県春日井市

現在公開中の映画「ディア・ファミリー」は、市内の医療機器メーカー・東海メディカルプロダクツ(田楽町)の創業者とその家族の実話を元にしています。心臓疾患を患う娘のため、人工心臓の開発に挑んだ「23年間の愛の物語」です。
今回は、その人工心臓の開発秘話などを紹介します。

◆それは「娘を救いたい」という切なる思いから始まった
大泉洋さん演じる主人公・坪井宣政のモデルは、会長・筒井宣政さんです。
宣政さんの次女・佳美さんは、先天性の心臓疾患を患っていました。宣政さんは「何としてでも助けたい」との思いで全国の有名病院を駆け回りましたが、佳美さんが9歳の時に「現代の医学では手術は不可能」と最終診断を宣告されました。それでもあきらめきれず、海外での治療に望みを託しますが、海外での手術も困難ということが分かりました。「せめて心臓疾患の研究に役立てば」と、手術用に貯めていた費用を心臓病の研究機関へ寄付することを考えましたが、主治医に相談したところ「人工心臓の研究をしてみてはどうか」と意外な助言を受けました。
宣政さんは、「人工心臓があれば佳美を助けられるかもしれない」と医療の世界に踏み込む決意をし、素人ながら一から勉強を始め、昭和56年に会社を設立しました。

◆人工心臓開発の断念からIABPバルーンカテーテル開発の成功
こうして人工心臓開発を開始し、動物実験までこぎつけましたが、人に使用できるものとするためには、これまでの10倍以上の資金と人材が必要なことが分かり、開発は断念せざるを得ませんでした。
しかしその後、人工心臓開発の過程で培ったノウハウを生かし、日本人のサイズに合う国産初のIABPバルーンカテーテル(※)の開発に成功しました。
残念ながら、そのカテーテルでは佳美さんを救うことができず、佳美さんは平成3年に23歳で亡くなりましたが、「娘に使用しても安全な医療機器、カテーテルの開発を」という強い思いは、「娘のため」から「患者さんのため」に変わり、「一人でも多くの生命を救いたい」という創業の精神・企業理念につながっています。
現在では心臓領域だけでなく、全身領域の医療機器の開発へと広がり、今日もまた世界中で多くの命をつないでいます。
※狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患のある人に対して心臓の動きをサポートするもの

◆出演キャストによるメッセージ動画を特別放映中!
市民の皆さんに向けたメッセージ動画を期間限定で放映しています。
●放映場所
・JR春日井駅
・JR高蔵寺駅
・市役所戸籍住民課
・市役所西側エレベーター内

●放映期間
7月31日(水)まで

◆春日井でも撮影されました!
昌和工業株式会社(如意申町)の会社入口をはじめ、敷地内に建てられた大規模なロケセットで撮影が行われました。
●主人公・宣政の会社のロケセット
県内で行われたロケ地のマップを見ることができます。
※詳しくは広報紙P29をご覧ください。

問合せ:経済振興課
【電話】85-6244

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