(連載)
■第3回
「メディアに取り上げてもらうための広報活動のポイント
中小企業診断士 大橋 康彦(おおはし やすひこ)
メディアに取り上げられるための最もオーソドックスな手法がプレスリリースを配信することです。そこで本稿では、プレスリリースの作り方や広報活動についてご紹介します。
プレスリリースの重要なポイントは、「パッと見てすぐにその情報価値が判断できる」ように作ることです。心がけたいのは「重要なことから先に書く」という点です。見出しとリードだけで編集者の心を掴むことを意識しましょう。
本文も5W1H(内容に拠り6W3H)を意識して文章を組み立てます。また「客観的かつ正確な情報であること」も重要なポイントになります。
そして、絶対に必要なのが「社会への影響(有用性、価値)がある」ことです。社会といっても、そのメディアが対象とする読者層と捉えて、その中での影響力が大きければニュース価値はあると言えます。
プレスリリースの配信方法はいくつかありますが、お勧めは「メディアリストを作成して自分で送付」をすることです。送付先はホームページ等で公開しているメディアも増えているため、基本的にはその指示にしたがって送付すれば良いでしょう。不明な場合は電話等で宛先を確認します。
プレスリリースは新製品発表等の機会で出すことが多いと思いますが、その後に切り口を変えて何度も配信する取組みも有効です。たった一つの製品・サービスであっても、それを紹介する「切り口」はたくさんあると意識しておきましょう。例えばその製品・サービスの特長や差別化ポイントを実現するための「技術」や「人」、その製品・サービスを利用した「お客様の価値体験」「業界へのインパクト」等、様々な切り口で情報発信を行うことで、メディアに取り上げてもらえる可能性が高まります。
広報活動で成果を上げるためには、自社に関係する業界誌だけでも関係性を作っておくことをお勧めします。その第一歩として、プレスリリースの発行を通じて編集者とコンタクトを取り、様々な情報提供や情報交換の機会を増やしていくことから始めてみると良いでしょう。
全文はこちら!(本紙二次元コード参照)
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