■未来をつくる子どもたちを地域を挙げて育てる「教育」(12月1日)
子どもが多いまち江戸川区には現在98校の小・中学校があります。最も古い松江小学校は明治9年開校で150年近い歴史を誇ります。各校では10年ごとに周年を祝う行事が行われますが、今年も小学校5校で実施され、式典とともに児童の皆さんが心のこもった合唱や演奏、ダンスなどを披露してくれました。
学校の周年行事は、子どもたちが学校や地域の歴史を振り返る貴重な機会になります。特に戦後の混乱期には急増する学校建設に区の予算が追い付かず、地域の皆さまが寄付金を募り、備品をそろえ、校庭の整地をしながら学校がつくられていきました。
どの学校にも、地域の皆さまが開校準備に携わってくださった歴史があります。まさにそのことが学校の伝統となり、校風につながっているのではないかと思います。
少子化により子どもの数は減少していきますが、将来にわたって持続可能な江戸川区にするために大切なことの一つが人材の育成、すなわち「教育」です。未来の江戸川区をつくるのは、今を生きる子どもたちです。より良い社会をどのように築いていくのか、子どもたちには自らが持つ可能性を最大限に発揮して未来を切り拓いてほしいと思います。そして私たちは、心豊かな子どもたちを、地域を挙げて育ててまいりましょう。
江戸川区長 斉藤 猛
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