■区内に広がる思いやりの輪 25年目の「出前ボランティア体験」(8月1日)
「目をつぶりながら歩くことがどれほど大変なのか分かりました。これからは目が見えない人がいたら声をかけます」「心のバリアフリーから始めていきたいなと思います。障害のある人の気持ちになって行動したり発言したりしたいです」。これは、出前ボランティア体験を受講した小学生の感想です。
江戸川区福祉ボランティア団体協議会とえどがわボランティアセンターが共催で実施する出前ボランティア体験は、今年で25年目を迎えます。障害のある方とボランティアが学校などを訪問し、子どもたちが車いすや目が見えない体験をしたり、障害のある方から日頃感じていることを聞いたりします。毎年40~60回開催され、一昨年に通算1000回を超えました。受講者数は現在13万2000人に達しています。出前ボランティアのお一人として開始当初から活動を続ける山本國子さんは、「高齢者や障害者がニコニコ笑っている社会になればいいですね」と語ってくださいました。
行政は全力で住みよいまちづくりを進めてまいりますが、より良い地域社会を築いていくためにはボランティアの皆さまのお力が欠かせません。子どもの頃から思いやりの気持ちを育むこうした取り組みに、心から敬意を表します。力を合わせて「ともに生きるまち」をつくっていきましょう。
江戸川区長 斉藤 猛
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