明けましておめでとうございます。今年も区民の皆さまにとってさらに良い1年となるよう、私たち行政もさまざまなことに精一杯取り組んでいきたいと、決意を新たにしています。
●パリ2024オリンピック・パラリンピックでは、多くの選手が活躍されました
この大会には池江選手をはじめ、本区ゆかりの選手も多く参加され、パラリンピックでは、水泳の辻内選手(注)が銅メダルを獲得されました。辻内選手には、母校の二之江小学校で、パラリンピックでの様子を子どもたちにお話しいただきました。そして、カヌー・スラロームの羽根田選手は、区内でご自身の名前を冠した大会を開催して、子どもたちにカヌーの楽しさを伝えていただいています。また、花火大会で打ち上げを担当されている宗家花火鍵屋15代目の天野さんは、日本人唯一の柔道審判員として活躍されました。
(注)正しくは辻内さんの辻の字は一点しんにょうです。
●区内で学ぶ生徒の皆さんの活躍もありました
関東第一高等学校では、硬式野球部の皆さんが夏の甲子園で初の準優勝を果たし、競技かるた部の皆さんは全国大会で二連覇を達成しました。この他にも、区内の小・中学生の皆さんは、陸上競技やダンス、吹奏楽に書道など、日頃の練習の成果を生かして、さまざまな大会で活躍されました。こうした若い世代の活躍を支えていただいている区民の皆さまにも、改めて感謝申し上げたいと思います。
●将来を見据えた江戸川区の取り組みは
区では、令和4年8月に将来を見据えた「共生社会ビジョン」を策定しました。このビジョンで示した「2100年」は、遠い未来と感じるかもしれませんが、75年後は若い世代や今日生まれた赤ちゃんが生き抜く時代です。そう考えると、決して遠い未来ではなく、身近な将来ではないかと考えています。
そして今、この2100年を見据えた「共生社会ビジョン」に描いた理念を実現するための行動をまとめています。区の将来につながる大切な取り組みですので、区民の皆さまのご意見をしっかりと伺いながら進めています。
昨年8月には、区立の小・中学校の児童・生徒の皆さんにご参加いただき、ワークショップを開催してさまざまな意見を伺うことができました。参加された皆さんは、まちの姿をよく理解していて、フレッシュで真っすぐな思いを直接伺うことができ、大変心強く思いました。全ての区民の皆さまのためにも、私自身、区政をしっかりと進めなければならないと気が引き締まる思いがしました。
●若い世代にとって明るい将来にするには
区では、将来を見据えたさまざまな取り組みを進めています。その一つが、人口減少を和らげる対策である、子育て支援です。
現在、区独自の「えどがわ50の子育てプラン」を進めていますが、今後さらに充実させて、出会いから結婚、妊娠・出産、そして乳幼児から学齢期に至るまでライフステージに合わせて、希望する方がその望みをかなえることができる環境を整えていきたいと思っています。この仕組みをしっかりと整備することは、社会保障のための土台を安定させ、まちの活力にもつながると思っています。
区内では毎年4千を超える新たな命が誕生しています。そのお一人おひとりが夢に向かって挑戦できるよう、子どもたちへの「教育」の充実も図ります。
このように、子どもたちの健やかな成長をしっかりとサポートすることで、保護者の不安や負担を少しでも軽減し、安心して子育てができるよう、あらゆる角度からサポートしていきたいと考えています。
●受け継がれてきた想いを将来につないで
今年は、昭和が始まってから100年目の年となります。長い時を経て、先人の皆さまの努力に支えられ、今日の住みよい江戸川区があると思っています。
昭和から平成、令和と時代は移り変わりましたが、その中でも江戸川区には、脈々と受け継がれてきた下町人情あふれる良き風土やまちなみ、そして、「将来に向けて住みよいまちを残していきたい」という人々の熱い想いがあります。この想いを区民の皆さまと手を携えながら、しっかりと将来につなげていきたいと思っています。
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