中学生職場体験レポート「この町でハタラクこと」(1)

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国見町には、さまざまな職業があり、その働き方も人それぞれです。
先日職場体験をした県北中学校2年生と、夢を叶えて活躍している6名の先輩方に働くことへの希望ややりがいを聞きました。

■地域と連携して「働く」ことに挑戦
県北中学校2年生の43名が7月9日から10日までの2日間、学校から離れて、さまざまな「働く」体験をしました。
飲食店や小売店、病院、介護施設、幼稚園、建設会社など、13社の企業や施設の協力のもと、生徒が自ら選んだ職場で、さまざまな業務に挑戦しました。
「ありがとうと言ってもらえてうれしかった」「意外と体力を使う」「上手くできるようになった」など働くことの楽しさや厳しさ、やりがいを肌で感じていました。
職場体験は、社会へつながる初めの一歩。働く大人たちと接して、その知識や技術、思いに触れ、5年後、10年後の自分の将来を考えるきっかけになる貴重な機会。
職場体験で働くことの楽しさや厳しさを感じた生徒たちは、何を学んだでしょうか。

■おもてなしの先にお客様の笑顔
ファミリーレストランあぶくま　木村颯志(きむらそうし)さん
お店に訪れたことがあって、どんな仕事をしているのか気になったので、希望しました。
仕込みや皿洗い、配膳などの接客を体験しました。はじめは恥ずかしくてなかなか上手くあいさつできませんでしたが、最後の方は大きな声で「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と言えるようになりました。
自分が作ったわけではないですが、お客様が完食して帰った時は、うれしくなりました。また「おいしかったよ」と声を掛けられたときは、やりがいを感じました。
おもてなしの心を持った気遣いができる大人になりたいです。

▼「やりたい」という思いを大事に
二宮保(にのみやたもつ)さん(43年目)料理人/ファミリーレストランあぶくま

▽この職業に就いたきっかけは?
鉄道の「食堂車」のコックに憧れて、料理の道に進んだ。いくつかのホテルで修行した後、生まれ故郷の国見町で自分のお店を開きたいと思い、洋食店をオープンした。

▽この職業のやりがい、魅力は?
「おいしい」と言ってもらい、再度来店してくれたときに喜びを感じる。また、オリジナル商品を作れるなど、やる気次第で色々なことに挑戦できることも魅力のひとつ。

▽苦しいこと、大変なことは?
お店を経営しているので、人手不足や資金面などの経営の悩みは尽きない。

▽これからの夢
皆さんから末永く愛される味・お店になってもらいたい。

■体験をとおして、なりたい自分に
国見町立くにみ幼稚園　目黒幸愛(めぐろゆあ)さん
8歳年下の妹のお世話が好きで、将来、幼稚園の先生になりたいと思っていたので、体験できてよかったです。
子どもたちから「〇〇ってなに?」と質問された時に、子どもたちが知っている言葉で説明しないといけないのが難しく、大変でした。最終日のお別れの時に「帰らないで」と泣いてくれた子や「楽しかった」と言ってくれて、とてもうれしかったです。
くにみ幼稚園の先生方は、優しく、時には厳しく、愛情を持って子どもたちと接していて、私も先生方のように愛情あふれる幼稚園の先生になりたいと思いました。

▼子どもたちの成長を間近で実感
丹治(たんじ)みやびさん(9年目)幼稚園教諭/国見町立くにみ幼稚園

▽この職業に就いたきっかけは?
小さいころから親戚の子どもと遊んだり、面倒を見たりするのが好きで、子どもに関わる仕事が夢だった。

▽この職業のやりがい、魅力は?
行事や活動を終える度に子どもたちの成長と達成感を感じること。また、成長した子どもたちを次の学年に送り出す時に子どもたちや保護者から「ありがとう」と言ってもらえると、やっていて良かったと思う。

▽苦しいこと、大変なことは?
大切なお子さんをお預かりしているので、責任が大きいこと。一人ひとりに合った援助の悩みも多い。

▽これからの夢
子どもたちが心身ともに成長できるよう、さらなる知識を習得して、信頼される教諭になっていきたい。