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国見の民話かるた

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福島県国見町

■第十六回 きつね火
そば畑 川に見させる 古狐
まだ、半田銀山で銀を掘っていた頃、このあたりの農家は副業で銀山に働きにたくさんの人達が行っていて、夜の番、昼の番の交代制でした。
ある人が夜の番があけて坑内から出たはずなのに家に帰ってこない。心配して探しに行くと、家の前のそば畑の中を、まるで川の中を漕いでいるかのように歩いている。今度は、遊郭に行って遊んでるかのように、上機嫌に歌いながら、小高い所を登ったり、下ったりしている。
これはきっと狐に化かされているに違いない。狐を追い出さねばと、近所の人も一緒に鐘や太鼓を叩いたが、いっこうに狐も出なければ、その人が正気に戻る様子もない。
困り果てていると、「メッケ」という利口の犬が、そば畑を駆けまわったら、狐は驚いて、逃げたそうです。すると、その人は正気に戻り、駆けまわった利口の犬は、その人のご先祖様の犬だったそうです。

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