院長先生の診察室から第33回

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■公立藤田総合病院院長　近藤祐一郎先生
藤田病院から、二つお知らせがあります。
当院では、駐車場の混雑に対応するため、患者用の駐車場を41台分増やしましたので、安心してご来院ください。国産ロボット支援手術システム「hinotori」が導入され、6月から前立腺がん手術で使用を開始しました。患者さんにとって、より優しい手術が可能となりました。
さて、お盆で人の移動が活発になる季節です。コロナ感染症は、夏と冬にピークがあり、沖縄では7月に患者数が増加しており、東北地方では8月頃に流行する可能性があります。重症化率は低下していますが、感染力は強力で、高齢者や基礎疾患のある方にとっては危険な病気ですので注意しましょう。発熱がある場合は、市販の抗原キットでの検査をお勧めします。風邪気味で体調の悪い方は、感染を広げないためにマスクの着用をお願いします。基本的感染対策は、換気、手洗いですので実行してください。特に、高齢者がいる家庭においては、感染防止対策が必要です。
最近流行している手足口病に対する有効なワクチンはなく、感染者は乳幼児が中心です。感染経路は飛沫、接触、排泄物ですので、予防はしっかりとした手洗いが大切で、タオルの共用は避けましょう。
夏休みを楽しく過ごすために、基本的感染対策を実行してください。