輝け!五城目びと21

7／47

■五城目のシンボル「森山」の魅力を伝えたい
もっと森山をもりあげ隊

令和2年、薮(やぶ)やクマの出没などで登山が困難になっていた森山の状況を改善しようと有志が集まり、令和3年に正式に発足した「もっと森山をもりあげ隊」。名称に3回「も」が入ることから「3MO隊」の愛称で親しまれています。これまで、誰でも参加できる森山定期登山(原則、第1土曜日)や登山道の整備などを精力的に行っており、発足当時10人だった会員数は、現在では36人まで増えました。
工藤さんは、「麓(ふもと)から山頂まで機械を担ぎ上げるのは大変だが、年2回の整備作業は欠かさず継続している。様々な情報発信を行ってきたことで、町内外の多くの方に森山に興味を持ってもらえるようになった」と振り返ります。
現在は、五城目高校の登山行事でのガイドや、町の関係人口創出・拡大事業における県外参加者の受け入れ、1名でも希望者がいた場合の森山観察の無料ガイドなどを行っています。
令和3年以降、イベント参加者は年間約500人前後で推移し、昨年の9月にはこれまでの活動が評価され「環境大賞(秋田県知事表彰)」を受賞しました。今後の活動に向けて工藤さんは、「5月25日、26日には市毛良枝さんをゲストにイベント「里山フェス」を開催する。また、森山・高岳山縦走コースも実現する予定であるため、古代日本の北限だったこのコースを歩いて、これまでにない視点から郷土の景色を楽しんでほしい」と話していました。