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自治体の皆さまへ

集落支援員じゅっちゃんのALOHA(アロハ)!五城目町。

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秋田県五城目町

五城目町のみなさま、Aloha! 集落支援員の八嶋美恵子です。お盆休みに、コミュニティスペース「おうみや」を開けていると、朝市通りに、帰省されたご家族や子どもの声が響き、町全体が嬉しそうにみえました。
住み続ける人は減っても、帰省してくれる家族や、繰り返し旅してくれる人など、この町の自然や人々、文化を大切に想う人の存在すべてが、この町の未来にとって重要だと感じます。
ネイティブアメリカンの格言で、下記のような言葉をご存じですか?
「7世代先のことを考えよ。」(The next seven generations)生活上のすべてのことをする時、7世代先の未来の子孫のためになるか、ならないか、想像してから行動するという意味です。
途方もない時間のようですが、たとえば曾祖母からみると自分は4世代目。ひ孫は7世代目。そう考えると、繫がりに想いを馳せることもそう難しくはありません。
ニュージーランドのポリネシア系先住民マオリには
「わたしは川であり、川はわたし。」”Ko au te awa,ko teawa ko au”つまり「自然は自らを含めあらゆるものと不可分の生きた存在」という言葉があります。
なんと2017年にニュージーランド政府は、川にも法的人格を与える法律を制定し、川にも法人が持つあらゆる権利、義務、責任を有すると定めました*¹。インドのガンジス川も同じく法的人格を有しています。そして、そのような考え方に基づいて人間優位ではなく、ひとつの人格ある存在として、敬意をもって川の活用を議論しているそうです。五城目町でも馬場目川や森山に人格があるとすれば、川や森への関わり方に変化が起きるでしょうか。
もともと日本にも、木を伐(き)る時、山海のものをいただく時など、感謝の祈りを捧げ、ほかの人や次の世代のことを考えて、余分にはとらないという習慣が自然と備わっていました。
未来へ繫がる在り方とは、新しい考え方を取り込むというより、先人の繋いでくれたいまの生命に想いを馳せることから始まるのかもしれません。
(*¹ 2020『ナショナルジオグラフィック』3月号)

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