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[​特集]上田城「再生」旧市民会館解体から武者溜り復元へ​(2)

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長野県上田市

■千田嘉博さんがおススメする上田城のココがすごい!
11月2日~3日に城郭考古学者の千田嘉博さんをお迎えしてトークショーを開催し、市が復元整備を目指す武者溜りをはじめとした「上田城のココがすごい!」を楽しく解説していただきました。

城郭考古学者 千田嘉博さん
名古屋市立大学教授、奈良大学特別教授、史跡上田城跡整備専門家会議委員。
日本と世界の城から歴史を考え、日本各地で城の調査や整備の委員を務める。
NHK大河ドラマ「真田丸」では、真田丸城郭考証を務めた。

◆[ココすご!]《東の守り》武者溜り周辺
城を守る兵が駐留する武者溜りは、本丸の土橋前にある広場空間とセットで考えると、その堅い守備の構造がわかります(下図)。
武者溜りを避けるように本丸堀近くまで侵攻してきた敵は、櫓からの強烈な攻撃を受けます。
さらに、本丸の目の前まで敵が侵攻してきても、今度は敵の背後にあたる武者溜りから多くの兵が出てきて敵を挟み撃ちできる、非常に良い組み合わせで、他にはあまり類がないお城の構えです。
※詳しくは本紙をご覧ください。

◆[ココすご!]《西の守り》二の丸 土塁と堀の跡

今は樹木が生い茂り、当時の様子が一部しか分からないのが残念。景観の確保が今後の課題ですね。

◆千田さんが語る!!上田城「再発見」
▽上田城の礎は徳川の力を借りて作られた⁉
上田城は徳川軍を二度に渡って撃破したことで有名ですが、実は真田氏が独力で作ったのではなく、徳川家康が徳川領の境目を守るため造られた城なのです。
関ケ原の戦い後に上田城は破城されますが、幕府の許可を得て仙石氏の手で復興されます。
復興に当たり、「征夷大将軍の家康公が作った城を手直しして復興する」と言ったら、仙石氏は幕府に怒られるため、大きく形を変えるとは考えにくいですよね。
このため、仙石氏が復興し、松平氏に受け継がれ現在にいたる上田城の基本的な形は、真田氏が築城した当時の姿に近いものであると考えられます。

◆ますます魅力的になっていく上田城に期待していきたい
令和7年度からは、上田城の特徴のひとつである武者溜りの復元に向けて、旧市民会館の解体工事が始まります。
石垣や堀を巧みに使った上田城東側の守備の構えを、体感して欲しい。そして、念願の櫓・櫓門の復元も、ぜひ実現して欲しいと思います。上田城がもっと魅力的になるように、みんなで上田城を愛していきましょう!

◆上田城跡整備に関する市民説明会を開催
上田城跡の整備がどのように進むかご説明します。ぜひご参加ください!
期日:3月15日(土)
時間:10:00~11:30
場所:中央公民館3階 大ホール
・内容
(1)史跡上田城跡保存活用計画について
(2)旧市民会館解体工事について

問合せ:
櫓復元推進室【電話】23・5403
上田城跡整備室【電話】23・5416
生涯学習・文化財課【電話】23・6362

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