◆「近所で」
近所で幼い子どもが3人集まり、しゃがんで地べたに何か描いて遊んでいます。このような光景、久しぶりに見た感じがして、なんだかほっとしました。この原稿を書いている今日、下田太鼓祭りの執行部役員の方々がご挨拶にみえて、「子どもの参加を募りたいんです。旧町内だけでなく、市内小学校に声をかけさせていただきたいのですが。」昨年度も市内全域で募り、30数名が参加してくれたとか。お願いにもちろん快諾しましたが、大変ご苦労されているようでした。
少子化の影響は言うまでもありませんが、遊び場を外に求めて過ごす子どもが減ってきているのも確かだと感じています。私は、四季を問わず、日が暮れるまで近所の友達と外で遊び、お母さんたちの「ごはんだよー!」の声に「ええー!」と言いながらしぶしぶ帰宅するような毎日でした。
子どもは外で遊ぶことを勧めます。動植物を探したり追いかけたり捕まえたり、稜線や海を眺めたり、走ったり泳いだり。五感で無限に豊かな自然や地域との関わりを感じ取ります。それは子どもの心と体をバランスよく作ります。
小学生の視力1.0未満36%、とは、ロート製薬アンケート結果。裸眼視力が1.0以上の子どもはデジタル機器の接触時間が1日約73分、屋外活動は約72分。0.2以下だと、デジタル機器が約95分、屋外活動は約49分だそうです。
「子どもが座り込んで夢中で虫を覗き込んでいるときは一緒に見てみましょう。」「親が自然の美しさに感動し、子どもが自然に驚く時間を共有できるのは人生の大きな喜びです」板東眞理子さんの「親の品格」より。おすすめの一冊です。
地球温暖化の影響や、ご両親共働きのご家庭、核家族の増加、デジタル機器の加速度的な普及、そして少子化。私が外で遊んでいた頃と時代背景は大きく変容しましたが、大人が子どもたちのためにできること、それは、まだまだ沢山あると思っています。
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